スタバのカップ、不買に発展〜ダンキンは思わぬ恩恵

 キリスト教徒の一部から批判を受けているコーヒーチェーン大手スターバックスの今年のホリデー用カップが、同社に対するボイコット(不買運動)に発展し、ライバル関係にあるダンキン・ドーナツが思わぬ恩恵にあずかっている。

 クリスチャン・サイエンス・モニターによると、スタバは毎年、年末になると雪の結晶やトナカイなどをモチーフにしたホリデー用カップを使ってきたが、今年は無地の赤いカップを使うと発表した。一部のキリスト教徒たちはこれを「クリスマス軽視」と受け止め、ソーシャルメディアでは「#MerryChristmasStarbucks」や「#ChristmasBUYcott」といったハッシュタグで、スタバでなくダンキン・ドーナツでコーヒーを買おうと呼びかけている。

 ドーナツ類のほかコーヒーも販売するダンキン・ドーナツのカップは、赤い「Joy」という文字を緑の松の枝が囲む比較的ホリデー色の強いデザインだが、同社はスタバに対抗したわけではないという。

 国内では、自分をキリスト教徒と考える人が2007年の78%から14年には70%に減少しており、差別や偏見のない中立性を重んじる「ポリティカル・コレクトネス」の考え方を取る人が増えたこともあって、近年はクリスマス商戦でも宗教色を出さない動きが目立っている。

 しかし保守的な一部のキリスト教徒はこれを伝統的な価値への攻撃と見ており、お金の使い方で対抗しようとしている。キリスト教の教えに沿った生活を奨励する団体フェイス・ドリブン・コンシューマー(FDC)の調べでは、米成人の17%に相当する約4100万人が購買力にものを言わせようと考えるキリスト教徒で、彼らの年間支出額は合計約2兆ドルに上り、今年のクリスマス・シーズンには約300億ドルを使うつもりだという。

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