G20、成長戦略が最優先 世界経済鈍化の懸念共有
- 2015年11月16日
- 世界のニュース
20カ国・地域(G20)首脳会合は16日、世界経済の回復を維持するため、各国が成長戦略を実施することが最優先事項と明記した首脳宣言を採択した。G20首脳は成長が想定より鈍化しているとの懸念を共有。2018年にG20全体の成長率を2%底上げする目標の達成に向け、あらゆる措置を取ることで合意した。
首脳宣言は、持続的な成長に向け「機動的に財政政策を実施する」とし、一時的に財政再建よりも成長を優先することを容認。金融政策では、米国の利上げを念頭に「政策の変更は注意深く実施し、市場との対話をしっかりと行う」ことも求めた。
G20各国は、各国の成長戦略を明記した「アンタルヤ行動計画」を策定した。安定成長にはインフラ投資の推進が重要であることも確認。効率的で質の高いインフラ投資や、中小企業への支援を拡大するため、国別の投資戦略を取りまとめた。(共同)
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