立ちション、自分に跳ね返る!?

サンフランシスコ、特殊な「壁」

Photo © Thomas Quine

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 街中で「立ちション」をする人が後を絶たず、困ったサンフランシスコ市が、新兵器を繰り出した。

 なんと、立ちションすると、尿が自分に跳ね返るという特殊な壁だ。さて効果のほどは?
 
サンフランシスコ・クロニクル(7月31日付)によると、同市公共事業部は7月、ミッションと16丁目のコーナーなど、市内の9カ所の壁に特殊なペンキを塗装した。ほとんどの水性の液体と一部の油性の液体を跳ね返す能力をもつ。
この壁に向かって立ちションすると、立ちションをした本人の靴やズボンに尿が降りかかってくる、というわけだ。

 効果は欧州では立証済み。酔っぱらいによる立ちションの多いドイツ・ハンブルクのセントポール地区で使用されている。

 サンフランシスコ市は、ペンキを塗って以来、立ちションが減ったと主張。ほかの場所からも塗装のリクエストが届いているという。
 8月上旬には、市内の電柱が突然倒れる事故があった。長年にわたる人間と動物の立ちションのせいで、根元の金属がサビついたのが一因だと当局は言う。
チャイナタウンに住む男性は、「壁の効果を知らない人にはいいアイデアだと思うが、そのうち『学習』して、ペンキのないほかの場所で立ちションしたり、角度を 変えて放尿したりするようになるのでは。そもそも酔っ払っていたら(跳ね返っても)気にしないかもしれないし…」と懐疑的だ。


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