そのサーモン本当に「ワイルド」?
レストランで産地偽装が横行

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 この冬は、レストランで高い値段のついたワイルド・サーモンの料理を頼むなら、もう一度よく確認したほうがいい。産地偽装の可能性が高いからだ。
 10月28日付のUSAトゥデイの記事(“Study finds very high level of salmon fraud in restaurants”)によると、これまでにもエビやクラブケーキなどの産地偽装を暴いてきた団体「オセアナ」が、冬にかけてレストランで出されるサーモンの67%が産地偽装である、との報告書を発表した。
 多くのレストランでは、メニューに「野生の(ワイルド)サーモン」とうたって高値をつけているが、その大半は、養殖だ。
 2013年から14年の冬にかけて、シカゴ、ワシントンDC、ニューヨーク、バージニアでサンプル調査した82尾のサーモンのうち、43%が産地偽装だった。
 オセアナは産地偽装を回避するには、「旬」のサーモンだけを食べるしかないという。一般に、野生のサーモンが獲れるのは、5月から9月にかけてだ。
 旬のシーフードを新鮮なうちに食べ、疑問に思えば産地がどこかを尋ねることによって、透明性が増し、価格チェック機能を働かせることにもなるとオセアナは主張している。

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