古タイヤ使った舗装路が完成
イエローストーン、ミシュランが協力

Photo © Dino Trnjanin

Photo © Dino Trnjanin

 イエローストーン国立公園の歩道の一部にこのほど、タイヤ大手ミシュランから寄贈された古タイヤを使った新種の舗装が施された。
 9月7日付USAトゥデイの記事(“Michelin Donates Tires, Labor for Yellowstone Path”)によると、この歩道は有名な間欠泉 「オールド・フェイスフル」に向かう観光客が利用する道で、全長6400平方フィートの舗装に使われたミシュランの古タイヤは900本に上る。
 「フレキシ・ペイブ(Flexi-Pave)」と呼ばれる舗装材は、KBインダストリーズ(KBI、フロリダ州)が古タイヤを加工して生産しており、アスファルト舗装のように石油をしみ出させず、通水性が高いのが特長。
 KBIのケビン・バグノール最高経営責任者(CEO)は「フレキシ・ペイブの材料はまったく無害で、イエローストーンの繊細な帯水層の上でも安全に使える。この舗装路は1平方フィート当たり3000ガロンの水を地下に通せる上、水の力を拡散して土壌の浸食を防ぐ効果もある」と説明する。
 ミシュランは2008年以降、同公園の車両に30万ドル分のタイヤを寄贈しているほか、今回の舗装では現地支援のために社員も派遣している。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

この著者の最新の記事

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 2024年10月4日

    大谷翔平選手の挑戦
    メジャーリーグ、野球ボール 8月23日、ロサンゼルスのドジャース球場は熱狂に包まれた。5万人...
  2. カナダのノバスコシア州に位置する「ジョギンズの化石崖群」には、約3 億5,000 万年前...
  3. 世界のゼロ・ウェイスト 私たち人類が一つしかないこの地球で安定して暮らし続けていくた...
  4. 2024年8月12日

    異文化同居
    Pepper ニューヨーク同様に、ここロサンゼルスも移民が人口の高い割合を占めているだろうと...
  5. 2024年6月14日、ニナが通うUCの卒業式が開催された。ニナは高校の頃の友人数名との旅行...
  6. ラブラドール半島のベルアイル海峡沿岸に位置するレッドベイには、16世紀に繁栄したバスク人による捕鯨...
  7. フェムケアの最新事情 Femcare(フェムケア)とは「Feminine」と「Car...
  8. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
ページ上部へ戻る