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シアトル名物「チューインガムの壁」
重くなりすぎ超危険、お掃除しました
- 2015年12月8日
シアトルの観光名所「パイク・プレイス・マーケット」の近くに、記念撮影スポットとして大人気の「ガムの壁」がある。ブロック塀の壁なのだが、訪れる人が噛んだチューインガムをくっつけて残していくのが慣習だ。
しかし、約20年にわたってくっつけられたガムの重さが千キロにも達し、このままでは壁が崩れる危険があると判断され、11月10日、大掃除が行われた。
11月11日付のニューヨーク・タイムズの記事(“Saying Goodbye a Little Longer as Seattle Scrapes Off Its Gum Wall”)によると、ブロック塀は年齢にして115歳。1990年代にコメディークラブへの入場を待つ人たちが、暇をもて余して噛んでいたガムを壁にはりつけたのが始まりだとされている。
マーケット側は当初、壁をガムから守ろうと清掃していたが、そのうちガムの壁が観光ガイドブックに紹介されたため、そのままにしたという。
今回の清掃は、シアトル市の職員らが熊手と高温のお湯を使ってガムをはがし、3日間かけてきれいにした。
初日には、ガムが撤去されてしまう前に壁を一目見ておこう、記念撮影をしようという市民らが押しかけた。最後にガムをはりつけようとして、大量のガムを買い込んでアリゾナ州からやってきた家族もいたという。
シアトル郊外に住むクリス・ボーゲンさんは、母親から清掃の話を聞いて、2歳になる息子を連れて初めて壁を訪れた。これからはときどき来て、きれいになった壁に再びガムが少しずつ増えていく様子を息子の成長とともに写真に撮影していくつもりだ。
マーケットは、今回の清掃でいったん壁がきれいになれば、またガムのはりつけが自然に始まるとみている。
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