ロサンゼルス郊外バーバンク空港
ウーバーやリフトで駐車場収益が減少

 ロサンゼルスの北にあるボブ・ホープ空港(通称バーバンク空港)が、ウーバーやリフトなどの配車サービスの影響で、駐車場の収益減少に直面している。客待ちをするウーバーやリフトが、駐車場の出入口をふさいでいるという苦情も頻発している。
 11月9日付ロサンゼルス・タイムズの記事(“Ride-sharing services hurting Bob Hope Airport parking revenues, officials say”)が伝えた。
 駐車場収益は同空港にとって非常に大きい。昨年は、駐車場料金だけで月150~180万ドルの収益があったという。
 こうした状況を受けてボブ・ホープ空港では、ウーバーやリフトなど新種の配車サービスの爆発的増加を管理し、渋滞を軽減し、ターミナルに乗車・降車用の決められたスペースを設ける暫定的措置を取ることを決めた。
 降車についてはこれまで通りターミナルの縁石側で行うことが認められるが、乗車については短期駐車場のスペースを配車サービス用に空け、ウーバーやリフトが道路をふさがないようにするという。
 運転手は、会社またはサービス名を見える位置に表示し、許可された場所以外でピックアップを行った場合、違反チケットが発行される。60日以内に3回の違反行為があると、そのサービス会社は6カ月間空港への出入りを禁じられる。
 また配車サービスの運転手は、駐車場の利用料金を支払わなければならない。ボブ・ホープ空港によれば、配車サービスの駐車によって月に2700ドルの駐車料金増収が見込まれる。
 ロサンゼルス国際空港(LAX)でも、ウーバーやリフトの利用を大幅に解禁する方針だが、同様の悩みが生じることが予想されている。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

この著者の最新の記事

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 環境編 子どもが生きいきと暮らす海外生活のために 両親の海外駐在に伴って日本...
  2. 2025年2月8日

    旅先の美術館
    Norton Museum of Art / West Palm Beach フロリダはウエ...
  3. 約6億年も昔の生物たちの姿が鮮明に残るミステイクン・ポイントは、世界中の研究者から注目を集めている...
  4. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040」を自身...
  5. ニューヨーク市内で「一軒家」を探すのは至難の業です。というのも、広い敷地に建てられた一軒家...
  6. 鎌倉の日本家屋 娘家族が今、7週間日本を旅行している。昨年はイタリアに2カ月旅した。毎年異...
  7. 「石炭紀のガラパゴス」として知られ、石炭紀後期のペンシルバニア紀の地層が世界でもっとも広範囲に広が...
  8. ジャパニーズウイスキー 人気はどこから始まった? ウイスキー好きならJapanese...
ページ上部へ戻る