テロ攻撃のビザ免除プログラムへの影響

文/デビッド・シンデル(Text by David Sindell)

 12月7日月曜日、11月に起きたパリでのテロ攻撃を受けて、 ホワイトハウスがビザ免除プログラムについての新たな安全措置計画を発表しました。現在38カ国がビザ免除プログラムに加盟しており、 加盟国から短期で旅行やビジネスでアメリカを訪問する際は、米国大使館や海外領事館で米国ビザを取得することなくアメリカへ入国することが許されています。この場合、渡航者はESTAによって審査され、経歴等のチェックは受けません。

 今回の新たな安全措置では、「テロリストの避難所」とされる場所や紛争地域とされる国に渡航した者を選別、識別できるようESTAシステムが変更されます。またビザ免除プログラム加盟国からの旅行者は、セキュリティチップが埋め込まれたパスポートの使用を求められることになるでしょう。ホワイトハウスは、ビザ免除プログラム加盟国と国際刑事警察機構との間で共有される情報量が増えるといった、関係機関間での協力が増えることを議会が認めることも期待しています。国土安全保障省は60日以内に安全強化勧告と関係機関間での協力要請について、オバマ大統領に報告する予定です。より一層の安全措置が実施されるべきであり、ビザ免除プログラム加盟国の渡航者はESTA申請の間、さらなる選別が行われること、そしてこれまでよりも審査時間が長期化することを想定しておくべきでしょう。
  

Universal Mobile

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

デビッド・シンデル (David Sindell)

デビッド・シンデル (David Sindell)

ライタープロフィール

NY州およびNJ州弁護士資格。外国法事務弁護士(外弁)として東京第2弁護士会所属。アメリカ移民法弁護士協会所属。日本語、フランス語に堪能。

この著者の最新の記事

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. およそ2000人の作業員により、6年間で建設されたリドー運河 カナダの首都オタワと、5大湖の...
  2. 本特集は一般的なケースの情報提供を目的としたものです。特定事例におけるアドバイスが必要な場合は、専...
  3. 2022年8月11日

    有名人の親に学ぶ
    日本でも動画を撮影。シオンさんは右から2人目 写真提供:シオン・カジ 先日、超有名キッズユー...
  4. 2022年8月9日

    遊び上手
    独断と偏見だが、アメリカ人の良いところは遊び上手なことではないだろうか。日本人の若い方々は...
  5. カナダの東部、大西洋上に浮かぶニューファンドランド島。この島の西岸に位置するグロス・モーン国立公園...
  6. NFT.NYC 2022に参加してきました! 6月に開催された世界最大のNFTカンフ...
  7. オンライン補習校校長の谷口弘芳先生 日本語で日本の教科を学ぶ 西大和学園オンライン補習...
  8. 2022年8月1日

    NFTの未来
    NFTってそもそも何? 最近よく聞くNFTは、「Non-Fungible Token...
ページ上部へ戻る