ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドに
『Harry Potter』のテーマパークがオープン
文/はせがわいずみ(Text by Izumi Hasegawa)
- 2016年4月26日
- 2016年5月号掲載
フロリダのユニバーサル・スタジオ、日本のユニバーサル・スタジオに遅れること2年、本家ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドにウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター(以下ウィザーディング~)が4月7日にオープンした。
同パークは、映画化も大ヒットしたベストセラー小説『Harry Potter』シリーズの世界観を再現したもので、作品に登場する場所や建物、グッズや飲食物などに加え、遊園地らしく乗り物もある。
本家の方は敷地が限られているために既存の建物やパークを潰して、ウィザーディング~を建設した。それゆえ、フロリダや日本に比べ、非常にコンパクトになっているが、作品のファンを満足させるクオリティーをキープしている。
本家のウィザーディング~の“売り”について、ユニバーサル・クリエイティブ(遊園地のリサーチ・開発を担当)の代表マーク・ウッドバリーは、「娯楽の首都ハリウッドにあるので、ここでしか味わえないスタジオ・トラムツアーに代表されるように、日本のパークとはまったく違った経験ができる。ウィザーディング~も、日本のものとはちょっと違うよ」と話す。
この「ちょっと」について突っ込むも明確な答えはなかった。どうやら立地条件と敷地面積以外は、日本とほぼ同じと言えそうだ。コンパクトになっていることに、筆者のように「炎天下の中、無駄に歩かなくて済む」として喜ぶ人も多いのではないだろうか。
アトラクション
ウィザーディング~内にある乗り物は『Harry Potter and the Forbidden Journey』と『Flight of the Hippogriff』の2つ。
前者は、ホグワーツ城内に作られたアトラクションで、最新の映像技術とロボット工学を駆使したもの。3Dメガネをかけて体験する。主人公ハリーと一緒に空を飛び回るという設定で、らせん降下や360度の旋回などがあり、筆者のように乗り物酔いしやすい人は覚悟が必要なほどリアル。順番を待つ間の列は城内にあり、作品に出てくる教室などを堪能できる。(身長制限:122センチ以上)
後者は、家族向けのローラーコースターで、作品に登場する魔法界の生物ヒッポグリフ(オオワシの頭と馬の胴体)を象ったライド。順番を待つ間の列は屋外にあり、ハリーの友人ハグリッドの小屋の周りを楽しめる。(身長制限:91センチ以上)
レストランと買い物
パーク内には、ハリーが魔法関連グッズを購入するダイアゴン横町や友人らと出かけたパブなどが再現され、魔法の杖や本、イタズラグッズなどを購入できるほか、バタービール(アルコールの入っていないソーダ)も飲める。
また、杖を手にショーウインドーに向かって魔法を唱えると仕掛けが動くお楽しみもある。
ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド
100 Universal City Plaza
Universal City, CA 91608
800-864-8377
入場料90ドルから *ネット割引あり
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