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自動運転車の敵は劣悪な道路
米国では高度技術が必要に
- 2016年5月8日
- 2016年5月号掲載

Photo © LAD0T
米国の道路は状態の悪い部分が多く、自動運転車を開発する自動車メーカーはより高度なセンサーや地図作成技術による対応を強いられている。
ロイター通信によると、2015年11月のロサンゼルス自動車ショーでボルボが行った報道機関向け試乗会では、準自動運転の試作車が車線を認識できず自動走行できなくなり、取り乱したレックス・カーシーメーカーズ北米法人最高経営責任者(CEO)が同乗のエリック・ガルセッティ市長に「車線が見えない。あなたはこの腐った道を塗り直す必要がある」と声を上げる一幕があった。テスラのイーロン・マスクCEOも最近、車線がかすれて見にくい問題を「クレイジー」と呼び、準自動運転車を混乱させると不満を漏らしている。
運輸省によると、国内の道路の65%は状態が劣悪で、交通インフラに関する世界経済フォーラム(WEF)の14〜15年国際競争力番付では12位となっている。テスラ、ボルボ、メルセデスベンツ、アウディなどは、自動で高速道路を走行し、車線変更や駐車もできる車の開発を進めているが、車線がかすれて見えにくく、標識や信号の形が統一されていないといった環境では車が混乱しやすい。
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