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1979年の映画「Phantasm」は、B級臭漂うSFホラー。カルト的人気を得て続編が製作され、シリーズ5作目となる「Phantasm: Ravager」が10月7日に公開された。また、オリジナルの4K版も同日に封切られた。劇中に登場する空飛ぶ銀の球体は、オリジナルでは釣り糸に吊した模型というのがありありと分かるものの、そこはご愛敬。しかし、この球体は、作品を重ねる毎にグレードアップし、新作ではCGで作ったと思われる巨大球体まで登場する。
全編を通して、ストーリーの流れを無視した展開を強引に進めていくために、先が読めずに気になり、チープな映像に呆れながらもついつい観続けてしまう。劇中流れるテーマ曲も一度聴いたら耳から離れない名メロディーだ。
シリーズを通して、主人公の一人マイケルに扮するのは、A・マイケル・ボールドウィン。実は彼は、監督のドン・コスカレリと1976年の映画「Kenny & Company」でタッグを組んでおり、同映画は日本で大ヒットした。マイケルとドンは来日した時のことをしっかり覚えていて、「東京だけでなく、宮崎や大阪にも行った。女の子が僕らのことを追いかけていたよ」とマイケルが言うと、「読売新聞の取材で、王貞治と会見したんだ。とても興奮したよ」とドンが教えてくれた。
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