第6回 「音楽の都にもアウトドア」
テネシー州

文&写真/小野アムスデン道子(Text and photos by Michiko Ono Amsden)

元はアリーナだったというユニークなピラミッドのような建物
Photo © Michiko Ono Amsden

突如出現のピラミッド
店内にはワニの池?!

 広いアメリカ、こんなところがあったのかという旅先を紹介していく本シリーズの第6回はアメリカの音楽の都テネシー州にあるアウトドアスポットをご紹介する。テネシー州は、カントリー、ソウル、ロックンロールなどあらゆるアメリカの音楽が育ってきたところ。メンフィスにあるエルヴィス・プレスリーの邸宅とメモリアルミュージアムのある「グレイスランド Graceland」やナッシュビルにある「カントリー・ミュージック殿堂博物館 Country Music Hall of Fame」などは有名な観光スポットなので、訪れたことがあるという方も多いだろう。そんなテネシー州のメンフィスにそれらに勝るとも劣らないほどの人気を誇る“アウトドアスポーツ用品店”があるのをご存知だろうか?

ハンティング用品もあって、店内にはクマが出現?!
Photo © Michiko Ono Amsden

 ミラーで出来たピラミッドのような建物。その名も「バスプロショップス・アット・ザ・ピラミッド」は、2015年春のオープン時には3ケ月で100万人が訪れたという超人気店なのだ。目立つ外観もさることながら、内部はアウトドア店というよりまるでテーマパーク。約5万㎡という巨大な店内には巨木の森にクマが立ち、池には橋がかかり、釣りもできる。巨大水槽やワニが泳ぐ池まである。さらには、ホテルやレストラン、ボーリング場まであって、複合施設として楽しめる場所になっている。

 真ん中にそびえる鉄柱のタワーのようなエレベーターで上がる展望台は、ミシシッピ川の雄大な景色が広がる絶景スポットだ。

音楽の街の郊外で
スリル満点ジップライン

 また、音楽の街ナッシュビルの郊外には「ゲイロード・オープリーランド・リゾート&コンベンションセンター」という客室数2882室の巨大リゾートがあり、ここにも3.6haを超えるという巨大な室内庭園がある。運河があって、園内を巡回するボートが浮かび、室内とは思えない規模だ。カントリー音楽好きにはたまらない有名プレイヤーが演奏する「グランド・オール・オプリ」は隣接、「オープリー・ミルズ・モール」でのショッピングも楽しめる。

ホテルの客室から池や噴水、運河もある室内庭園が眺められる
Photo © Michiko Ono Amsden

 そして、ここからわずか15分ほどの距離にある「アドベンチャーワークス・ジップライン・フォレストツアー」は、滑車につかまって木と木の間を疾走するジップラインが何種類もある施設。テネシー州に、音楽ばかりではなく、こんなアトラクションもあるのかと驚かされた。

手をつないで2人で滑走するジップラインも
Photo © Michiko Ono Amsden


■ バスプロショップス・アット・ザ・ピラミッド
 Bass Pro Shops at the Pyramid

www.basspro.com/pyramid

■ ゲイロード・オープリーランド・リゾート&コンベンションセンター
  Gaylord Opryland Resort & Convention Center

http://www.marriott.co.jp/hotels/travel/bnago-gaylord-opryland-resort-and-convention-center/

■ アドベンチャーワークス・ジップライン・フォレスト
 Adventureworks Zipline Forest

http://adventureworks.com/adventurepark-ziplineforest-fontanel-music-city/

■ グラミー・ミュージアム ・ミシシッピ
  Grammy Museum Misssissippi

http://www.grammymuseum.org/explore/grammy-museum-mississippi

*LAとメンフィス間はデルタ航空の直行便で4時間弱。

取材協力 ミシシッピ・リバー・カントリーUSA https://mrcusa.jp

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

小野アムスデン道子 (Michiko Ono Amsden)

小野アムスデン道子 (Michiko Ono Amsden)

ライタープロフィール

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ。旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、翻訳多数。日本旅行作家協会会員。

この著者への感想・コメントはこちらから

Name / お名前*

Email*

Comment / 本文

この著者の最新の記事

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 「石炭紀のガラパゴス」として知られ、石炭紀後期のペンシルバニア紀の地層が世界でもっとも広範囲に広が...
  2. ジャパニーズウイスキー 人気はどこから始まった? ウイスキー好きならJapanese...
  3. 日本からアメリカへと事業を拡大したMorinaga Amerca,Inc.のCEOを務める河辺輝宏...
  4. 2024年10月4日

    大谷翔平選手の挑戦
    メジャーリーグ、野球ボール 8月23日、ロサンゼルスのドジャース球場は熱狂に包まれた。5万人...
  5. カナダのノバスコシア州に位置する「ジョギンズの化石崖群」には、約3 億5,000 万年前...
  6. 世界のゼロ・ウェイスト 私たち人類が一つしかないこの地球で安定して暮らし続けていくた...
  7. 2024年8月12日

    異文化同居
    Pepper ニューヨーク同様に、ここロサンゼルスも移民が人口の高い割合を占めているだろうと...
  8. 2024年6月14日、ニナが通うUCの卒業式が開催された。ニナは高校の頃の友人数名との旅行...
ページ上部へ戻る