NYからハワイまで
不動産購入&投資事情
- 2017年11月1日
- 2017年11月号掲載
Las Vegas
出口戦略まで考えた場合
投資では購入より売却のタイミング
●不動産の状況や今後の見込みは?

Amon Inc,
プレジデント
宮森清幸さん
amoninc.com
投資目的の不動産物件購入の場合は、その物件が将来もたらすであろう利益と諸々のリスクを天秤にかけて購入するかどうか、今がそのタイミングであるかの問いかけを最初に行うべきだというのが私の基本的な考え方です。多くの不動産業者は売買の成約によって手数料が入るので購入を勧めます。しかし、メリットが出るか、どの時点で売却をするかという出口戦略までを考えた場合、現段階のラスベガスの物件は購入よりも売却のタイミングだというのが、私の結論です。2年ほど前まではそこそこ利回りの出る物件もあり、不動産投資を考えている方には、州の税制や賃貸にまつわる諸条件を検討していただいた上で物件を勧めていました。
さて、投資とは別に住居としての購入の場合、日本人に人気のエリアは、北西のレイク、南東のグリーンバレーとヘンダーソン周辺です。比較的良い小学校や中学校が多いことが理由です。学齢期のお子さんがいる場合、自宅の利回りのほかに、公立の良い小学校が近くにある物件の購入は、学校にかかる金額や送迎にかかる時間を金額に換算するとお得だということがいえます。
●不動産購入時のアドバイスをお願いします。
ラスベガスに限らず、不動産物件購入では、“Ready, Willing and Able Buyer” といわれるように、購入するための準備、購入する意思、購入できる能力の3拍子が揃っていることが必要です。希望の物件の購入には、即決で現金決済できるかが最も強力な条件になります。ただし、不動産は縁のものでもあるので、買い急がず、長期にわたって市場を観察しつつ、これ、と思う物件を見つけた時にすぐに行動を起こすことです。また、ローンを組む場合はクレジットが良くないと条件が変わってきますから、常日ごろからクレジットを良い状態に保つ努力も不可欠です。

2ベッドルーム コンドミニアム $200,000〜250,000
3,000SqFt 一戸建て $400,000〜450,000
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