Valencia Country Club/吉永英孝氏
「アメリカで働く」インタビュー
- 2018年2月12日
日本とアメリカの働き方の違いは?
どんな経緯でここに至り、どんな思いをもって仕事をしているのか。
実際にアメリカで働く人へのインタビューシリーズ。
カリフォルニア州バレンシアにあるゴルフ場「Valencia Country Club」のDirector of Gold吉永さんに話を聞いた。
仕事内容
30年前は日本のユニデンという会社がこのゴルフ場のオーナーでした。その流れもあり、現在も法人メンバーの1/3は日本人の方ですね。実はゴルフ場の中に日本式のお風呂とそこから見える日本庭園もあるんですよ。
私の役職はDirector of Golf で、ゴルフ場の運営、クラブハウス内のショップの管理からゴルフレッスンまで、ゴルフ場運営の責任者といったところでしょうか。日本人の方に対しては日本語でのサービスもさせていただいています。
私自身は父の影響でゴルフをはじめ、カリフォルニア州マリブにあるPepperdine Universityでゴルフ部に所属、日本の慶應大学でもゴルフに励んでいました。自身もプレーヤーですし他の方のサポートもしますので、人生において常にゴルフに携わっていますね。

Valencia Country Clubのゴルフコース
ゴルフという競技の魅力
例えばアメリカンフットボールでアマチュアの人がスーパーボールに出場することはありませんが、ゴルフは全米オープンで予選を勝ち進めばタイガー・ウッズの様な一流の選手と同じ試合に出場することができる、誰にでもいつでもチャンスがあるスポーツなんです。もちろんそう簡単にはいきませんが(笑)それが他のスポーツと異なる魅力だと思います。実際に名の知れた大会でも毎回アマチュアの方が本大会に出場していますし、誰にでも扉が開かれているという意味で「オープン」という名称が付けられているんですね。
年齢の面も特殊ではないでしょうか。50歳以上の方に出場資格のあるシニアツアーなど、ゴルフは「セカンド・チャンス」がある競技。私の知り合いもシニアツアーで花開き2年前は1.5億円の賞金を獲得しました。他のスポーツは18歳から25歳くらいピークだと言われますが、ゴルフはそれが30歳前半から40歳くらい。別の競技を引退した後にゴルファーに転向する人もいますから、誰にでも門戸が開かれた夢のあるスポーツなんです。

クラブハウス内のゴルフショップ
吉永さんにとってのゴルフ
相手と直接対決するわけではなく、チームメイトがいるわけでもない。ゴルフは自分とコースの真っ向勝負、誰の責任にもならない自分だけの勝負。そこが面白いですね。他の人が上手いとか自分が下手とか関係ありませんので、4人全くレベルの違う方が一緒に回っても楽しくプレーできますし、家族3世代でも回ることができるのもいいところですね。

クラブハウス
アメリカでの働くということ
仕事を始める時から日米を繋ぐ仕事ができたらと考えていたんです。ですので、こうして日本語を使いながらアメリカで働くということにとてもやりがいを感じながら仕事をしています。 ツアープロを目指すにしても、ゴルフに携わる仕事に付くにしても多くのチャンスがある場所がアメリカです。ここで修行をして日本でレッスンプロとして成功している人はたくさんいらっしゃいますしね。
今後の展望
2020年は東京オリンピック、2023年には4大ゴルフトーナメントのひとつ全米オープンがLos Angeles Country Clubでの開催が決定しています。また、2028年はここロサンゼルスで夏のオリンピックが行われます。
ゴルフのに関わる世界の大イベントが日本とロサンゼルスでこれから10年間にいくつも開催されますので、日米のゴルフ業界で得た経験をもとにお手伝いができればと思っています。

自然豊かなロサンゼルスでゴルフを楽しめる
アメリカで働きたい方へのエール
どこの世界でもそうですが、人との繋がりが大事です。私はゴルフという共通点を使い、そこを基盤にネットワークを作ってきました。何か共通点をみつけて、それを使って人との繋がりを広げていくことが大切ではないでしょうか。
アメリカは上下関係なども気にしすぎる必要がなく自由に働ける場所です。誰にでもチャンスがあるこの場でアメリカン・ドリームを掴んでください。
Valencia Country Club
■ ホームページ:http://www.valenciagolfclub.com/
■ 電話:661-254-4401
■ 住所:27330 Tourney Rd Valencia, CA 91355
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