どの程度イライラしてる?「我慢できない!」の英表現

イライラが極限まで達したとき、「もう我慢できない!」と叫びたくなることってありますよね。そんな時、ネイティブはどんな風に表現しているのでしょうか?今回は、「あー我慢できない!」と言う時にピッタリな4つの表現をご紹介します。


1) I can’t put up with _____
→「〜に我慢できない」

何かに我慢できないときに使われる代表的な英表現でしょう。困難な状況や辛い出来事、または誰かの失礼な態度や軽率な振る舞いなどに耐えられない(我慢できない)状況で使われます。例えば、「言い訳をする人には我慢できない」と言いたい場合は「I can’t put up with people who make excuses.」になります。

✔︎「I can’t put up with」の後に我慢できない対象が入る。
✔︎「I can’t bear _____」の話し言葉であり、同じ意味を持つ。

・I can’t put up with late people.(遅刻する人には我慢できません。)
・I don’t mind the heat but I just can’t put up with this humidity.(暑さは気にならないのですが、この湿気だけは我慢できません。)
・I can’t put up with poor customer service.(ひどいカスタマーサービスには我慢できません。)

2) I can’t stand _____
→「〜に我慢できない / 〜が嫌い」

この表現は「I can’t put up with」と同様、不愉快に思う出来事や行為に我慢できないことを表しますが、どちらかというと「〜が大嫌い」の意味合いがより強く込められており、「I don’t like」に置き換えて使うことができます。耐え続けてきた結果、何かに我慢できなくなるというよりは、食べ物や場所が嫌いだったり、人の態度や振る舞いを嫌に思うことを表します。例えば、パクチーが大っ嫌いな人は「I can’t stand cilantro」と言いますが、「I can’t put up with cilantro」というのは違和感があります。

・I can’t stand the smell of smoke. It’s so disgusting.(タバコの匂いって我慢できないわ!本当に気持ち悪い。)
・I can’t stand the traffic in L.A. It drives me crazy.(ロスの渋滞は大っ嫌い!本当にイライラする。)
・I can’t stand crowded places. I avoid them at all costs.(混雑な場所が大っ嫌いで、出来る限り避けるようにしています。)

3) I can’t take it anymore
→「もう我慢できない」

この表現には、ずっと我慢してきたことが耐えられなくなり、我慢の限界を超えるニュアンスがあります。例えば、マンションに住んでいて、上階の住人が朝から晩までドンドン音を立て続けている時に、「I can’t take it anymore! I’m going to go upstairs and complain.(もう我慢できない。上の階に文句を言いに行くわ!)」と言う具合で使われます。

✔︎「I can’t put up with it anymore」や「I can’t stand it anymore」のように、語尾にanymoreを加えると同様の意味合いになる。
✔︎トレーニングで限界まで追い込まれた際に「もう無理」と言う場合にもよく使われる表現。

・I can’t take it anymore! I’m going to and talk to the HR manager.(もう我慢の限界だ。人事部のマネージャーに相談してくる。)
・This workout is too intense. I can’t take it anymore!(このトレーニングキツ過ぎ。もう無理!)
・I can’t put up with his lies anymore. I’m going to end this relationship.(彼の嘘にはもう我慢できない。別れるわ。)

4) This is the last straw
→「もう我慢の限界 / 堪忍袋の緒が切れる」

この表現は、イライラする様な出来事が積み重なり、それまでは辛抱し続けてきたことにも耐えられなくなり、我慢の限界を超えてしまうことを表します。The last strawは「最後の藁」を意味し、「The last straw breaks the camel’s back.(たとえ最後に乗せるのが藁1本であっても、限度を超えるとラクダの背骨が折れる)」ということわざから由来した表現です。何度も嘘をつく友人に対し、「もうこれ以上我慢できない、許せない!」と言いたい時などによく使われます。

✔︎Lastの代わりにFinalを置き換えることができる。

・He’s late again? That’s the last straw!(彼また遅刻?もう我慢の限界だわ!)
・My husband came home really drunk again last night. That’s five nights in a row. That’s the last straw.(うちの旦那は昨日また泥酔状態で帰宅して、これで5日間連続だよ。もう我慢の限界!)
・When I found out she was lying to me, it was the last straw. I broke up with her the next day.(彼女に嘘をつかれていたことを知って、我慢できませんでした。次の日にすぐに別れました。)

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Jun Senesac

Jun Senesac

ライタープロフィール

ロサンゼルス出身の日米ハーフ。両親が運営するL.A.の英会話学校「BYB English Center」にて、高校生の頃から英語講師としてのキャリアをスタート。カリフォルニア州にあるUC Santa Barbara大学へ入学し、1年間一橋大学へ交換留学。卒業後、国際交流員として石川県内灘町役場で2年間の勤務を経て、2011年にアメリカへ帰国しBYB姉妹校をアーバインに開校。
2013年に英語学習サイト「Hapa英会話」を設立。2014年の2月よりHapa英会話のPodcastをスタートし、月間およそ40万ダウンロードされるまで成長。iTunes Japanが発表した『Best of 2014/2015』に2年連続選出。YouTubeにて登録者5万人を超える英会話チャンネル「Hapa英会話」を配信。
YouTubeやPodcast、ブログやメルマガなど様々な媒体を通じて、日米文化を取り入れた英語の学習環境を提供。
YouTube: https://www.youtube.com/hapaeikaiwa

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