特急審査申請費用の値上げ、
H-1B特急審査申請の受付停止期間の延長と
対象範囲の拡大

文/デビッド・シンデル(Text by David Sindell)

2018年8月31日、米国移民局はI-129フォームとI-140フォームの提出とともに要請する特急審査申請について、その特急審査申請費用の変更を発表しました。2018年10月1日より、特急審査申請費用が現在の1225ドルから1410ドルへと14.92%値上がりします。

この審査費用の値上がりに影響されるI-129フォームとI-140フォームによる申請は、主にH-1B、L-1 やEB-3のカテゴリー等を含むさまざまな非移民ビザや移民ビザの申請に使用されます。

なお、最後に特急審査申請費用に変更があったのは2010年のことで、その際は、すべての都市部消費者に向け、消費者物価指数をもとに費用が調整されました。今回の特急審査申請費用値上げの理由は、物価のインフレの影響を受けています。なお、米国移民局は、この値上げによって得る追加資金を元に、移民局職員の増員と情報技術システムの向上を見込んでいるようです。

なお、今年の3月に、米国移民局は新規H-1B申請における特急審査申請の受付を一時的に停止すると発表しました。2018年8月28日、米国移民局は2018年9月11日から、新規H-1B申請における特急審査申請の一時的な停止期間を延長するうえ、そのほかの特定のH-1B申請においても特急審査としての申請の受付を停止すると発表しました。

2019年度の新規H-1B申請に加えて、米国移民局は2018年9月11日から、I-129フォームが提出条件である申請書とl-907フォームの特急審査申請が一緒に含まれた申請書の受付を、却下するということです。現状、2019年2月19日までは継続されるとの見通しですが、再開の折には移民局による発表があるかと思われます。

申請場所がネブラスカサービスセンターである場合やCap-Exemptの場合など、対象外となるH−1Bケースもあるようですので、自身のケースが対象となるか等、詳しくは移民局ウェブサイトや専門家からのアドバイスを聞くことをおすすめします。

このように、米国移民局によるビザ申請タイプの一時停止など、移民局対応は随時更新されるため、申請前に米国移民局のウェブサイトを確認するなど、常に最新の情報を確認することが大変重要となります。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

デビッド・シンデル (David Sindell)

デビッド・シンデル (David Sindell)

ライタープロフィール

NY州およびNJ州弁護士資格。外国法事務弁護士(外弁)として東京第2弁護士会所属。アメリカ移民法弁護士協会所属。日本語、フランス語に堪能。

この著者の最新の記事

関連記事

Universal Mobile
資格の学校TAC
アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 2020年9月末、ニナは大学に入学する。彼女が進学先として選んだのはカリフォルニア大学(UC...
  2. 2020年10月2日

    豊かな日々を生きる
    「Live rich life」。ピート・ハミルの言葉である。2020年8月5日、彼は85歳...
  3. ケンタッキー州の西部に位置するマンモス・ケーブ国立公園は、複雑に絡み合った小道と大小さまざま...
  4. あなたの食生活は大丈夫? 「体が資本」という言葉がある通り、日々の食事は体の土台を作るための大...
  5. ステンレス製のお皿にライスが隠れるようにルーを全体にかけ、その上にトンカツ、そして付け合わせにはキャ...
  6. この原稿を書いているのは2020年6月12日。昨日、ニナの義務教育が終了した。オンラインでの...
  7. アラスカ州とカナダの国境地帯に広がるのは、世界最大規模の自然保護区。北米大陸最高峰の山々に世...
  8. コロナ禍の3カ月の自粛生活は、私たちそれぞれに、自分の忙しい生活を今一度振り返る良い機会とな...
ページ上部へ戻る