妊婦は日本への渡航自粛を-風疹流行でCDCがレベル2の注意喚起
- 2018年10月25日
アメリカ疾病管理予防センター(CDC)は、日本で風疹が流行しているとして、 特に予防接種や過去の感染歴がない妊婦は日本に渡航しないよう勧告したと共同通信が報じている。 CDCが海外旅行先の感染症で呼び掛ける3段階の注意のうち、2段階めになる。
妊婦(とくに妊娠初期20週目頃まで)が風疹に感染すると、胎児が風疹ウイルスに感染し、難聴、心疾患、そして精神や体の発育の遅れ等の障がい(先天性風疹症候群)を持つ可能性が高くなり、特に注意が必要だとしている。
CDCは日本への渡航予定者には次のような行動を求めている。
■予防接種を行っているか、身体にちゃんと抗体を持っているか確認すること
■もし乳児が渡航する場合はMMRワクチンを1回は接種すること
■成人や1歳以上の乳幼児が渡航する場合はMMRワクチンを2回接種すること
■風疹感染が疑われる人との接触をできる限り避けること
日本の国立感染症研究所(NIID)は23日、14日までの1週間に新たに141人の風疹患者が 報告されたと発表、6週連続で150人前後の増加が続いている。今年の累積患者数は1289人になり、昨年1年間の患者数93人の13倍を超えている状況。
風疹ウイルスはくしゃみやせきをなどの飛まつ(唾液のしぶき)などによってほかの人に感染し、発熱や発疹などの症状が出る。発疹の現れる週間前から発疹がでたあと1週間くらいまでは感染力があると考えられている。
詳しい情報はCDCのウェブサイトを参照ください。
https://wwwnc.cdc.gov/travel/notices/alert/rubella-japan
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