GK Design International Incorporated
アメリカのビジネスは、今

今、アメリカのビジネスシーンはどうなっているのだろう?
困難をどう乗り越えたのか。成功の鍵はどこにあるのか。
キーパーソンに、アメリカでのビジネスのヒントを聞いた。


カリフォルニア州ガーデングローブにオフィスを構えるGK Design International IncorporatedのバイスプレジデントTaro Kanekoさんに話を聞いた。

アメリカでの事業内容

弊社は工業デザイン、グラフィックデザイン、企画開発などの米国市場に適したデザインサービスを提供し、米国に進出する日系企業をサポートしています。また、逆のパターンとして日本やアジアに進出する米国企業の支援も行っております。

工業デザインというと多種多様ですが、GKデザイングループの代表作であるキッコーマンの卓上醤油瓶のような手に収まるサイズのものからバイクや電車、更には駅の誘導サイン、街並みなどの環境デザイン、企業のロゴやパッケージまで、形あるもののデザインを幅広くと取り扱っております。弊社の最近の業務ではジェトロのデザインのコンサルティングを担当し、焼酎ラベルのローカライゼーションにも携わりました。

利平 RIHEI GINGER
(株式会社落合酒造 / デザイナー:中村知美)

参照:YouTube https://www.youtube.com/watch?v=AgFWyXygEd8&t=11s

アメリカで受け入れられるデザイン

例えば映画のポスターを比べてみましょう。同じ映画でも日本のポスターはストーリーの説明や映画内のシーンの写真が掲載されており、1枚で映画の内容が分かるような情報が入っています。一方アメリカのポスターはタイトル以外ほとんど情報がありません。見る人に「この映画はどんなものだろう」と想像させるポスターになっているわけです。他民族国家であるアメリカは、様々な国籍の方がいるので英語だけに頼ってコミュニケーションを取ることが不可能なため、言語に頼らず視覚などを通して訴えることが求められます。他方日本はほぼ単一に等しい国家ですので、日本語での説明だけで理解してもらうことが可能です。日本では言語での説明に頼っている部分がありますが、そのアプローチはアメリカでは通用しません。

食品のパッケージも同じです。膨大な数の食料品が並んでいるスーパーマーケットで、パッと目に入って手にとってもらうためには「ファーストコンタクト」が重要。そのためには、言語による長い説明ではなく、シンプルな訴求方法が求められるわけです。

光も違います。同じ色の車でも、日本で見た場合とロサンゼルスで見る場合では違って見えるんです。太陽の光や周りの景気の違いで、同じものでも場所が変わると印象が変わります。西海岸と東海岸、中部の太陽光、天気、景色も違いますので、その商品が実際に使われる環境をいかにイメージできるかがポイント。イマジネーションと実際に使われるシーンのシンクロを行うために、弊社では日本人と米国人のデザイナーがタッグを組んでデザインに取り組んでいます。

ゴルフカーベースのユーティリティビークルUMAX(北米仕様):ヤマハ発動機株式会社

日米のビジネスの違い

アメリカの方がオープンで、肩書や年齢などを気にしない、モノには縛られない感じがありますね。といっても、デザイナーは国籍や文化背景は関係なく十人十色ですので、社員のほとんどんがデザイナーの弊社は全員個性的といった感じでしょうか(笑)

アメリカ人といっても、ヨーロッパ系アメリカンもいればアジア系、ラテン系など様々なタイプの方がいますので、アメリカ人と一括りにするのが難しいですね。実際には米国内のアジア系市場というのは非常に大きい上、文化の近い日本の商品の価値を受け入れてもらいやすいマーケットです。そういう意味では、アメリカ人という括りをステレオタイプで見ることが一番危険かもしれません。

造形を作り込むデザイナー

進出希望者へのアドバイス

商品やサービスにいかに企業の価値を入れていくかがポイントだと思います。それを多様な文化や人種に訴えていかなくてはいけないので、整理してシンプルにすることが求められます。そのためには、何を伝えたいかを明確にすることが一番大切ではないでしょうか。更にそれをいかにニーズに合ったものにして伝えていくか、それがデザインの役割だと思っています。

もうひとつ、アメリカの物産展で販売に挑戦し好評だったが実際に販売してみるとなかなか売れないというジレンマをよく聞きますよね。日系マーケットで行う物産展ではお客様も日系のため、米系食料品店で販売するのとは異なります。ただもちろん日系やアジア系も大きな市場ですので、米国とひとくくりにせず米国の中でのターゲティングも必要だと感じます。

オフィスは図書館のような素敵な空間

今後の展望

日系企業の方がアメリカで成功する助けを今まで通り地道に続けていきたいと思っています。また、スポーツ関係も力を入れていますので、将来的には2028年のロサンゼルスオリンピックに携わることができたら嬉しいですね。

GK Design International Incorporated

■ホームページ:http://gkdi.com/
■住所:11388 Knott St. Garden Grove, California 92841 U.S.A.
■電話:714-379-1445

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