陸路の米国入国にもESTA申請が義務化へ
- 2022年6月29日
アメリカへの入国にあたりこれまでもVWP(ビザ免除プログラム)参加国からのアメリカ渡航者は空路・海路で入国する場合はESTA(電子渡航認証システム)の事前登録をする必要があった。それが2022年5月2日より、カナダ、メキシコから陸路でアメリカに入国する時もESTA申請が義務化されることになった。現在はI-94Wの記入とESTAのいずれかで入国できるが10月1日からはESTAに一本化される。
この変更により国境に到着する前に、パソコンやデバイスを使って米国へのビザなし電子渡航認証を申請することができ、ビザ申請のための長く複雑なプロセスを経ずに迅速かつ容易に米国への入国許可を取得することが可能になる。登録承認されると、ESTAの記録が電子的に旅行者のパスポートにリンクされ、国境審査でパスポートをスキャンする際に読み取られることになる。
ESTAは一度承認されると2年間、または登録したパスポートの有効期限が切れるまで(どちらか早いほうが適用)有効。有効期間内であれば同じESTAを利用して何度でも米国に入国できる。
ESTAの再申請が必要なケースは、前回の申請から2年以上経過している、登録したパスポートの有効期限が切れている、異なるパスポートで旅行する場合(例:二重国籍の場合)場合のみ。
ESTAを取得せずに到着した場合は、カナダ側またはメキシコ側の国境に戻り、申請するよう求められる。ESTAの申請は素早く簡単に行えるが旅行者は繁忙期を考慮して3日前までに申請することが推奨されている。
今後、ESTAを使用することで入国と出国記録が登録され出入国が電子的に記録されることで米国移民局は渡航者がいつ出国したのか、また、ESTAを利用して超過滞在をしていないかどうか確認できるようになる。
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