〔シンガポール〕セラミック膜ろ過浄水場が開所、世界最大級

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シンガポールの水道庁に当たるPUBは8月29日、北西部チョアチューカンでセラミック膜を採用した世界最大規模の浄水場を正式に開所した。セラミック膜ろ過方式の浄水場は国内初となる。

新浄水場「チョアチューカン・ウオーターワークス(CCKWW)」は、オランダのPWNテクノロジーズが開発したセラミック膜ろ過システム「セラマック」を使用。1日当たりの処理能力は約18万立方メートルだ。水処理大手メタウォーター(東京都千代田区)がセラミック膜を供給している。

セラミック膜はろ過精度やエネルギー効率、耐久性が高いことで知られる。PUBによると、従来の高分子膜は5年ごとに交換する必要があるが、セラミック膜は20年ほど持つという。PUBはこのほか、PWN、英国の上下水道会社サウス・ウエスト・ウオーターと水処理技術の情報を共有することで覚書を交わした。セラミック膜システムの運用データなどが含まれる。契約期間は5年だ。

CCKWWはもともと、1975年に稼働した国内で最も古い水処理施設のひとつ。2008年に従来の砂ろ過方式を高分子膜処理方式に入れ替えた。11年には、国内初のセラミック膜処理方式を導入した施設に改修するため、同膜を利用した実証プラントを設置。16年にオゾンと生物活性炭(BAC)を組み合わせた高度浄水処理技術を導入するなどして、さらに増改修を行っていた。

情報提供:株式会社NNA
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