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〔タイ〕三井物産、2件目の大型ガス火力建設へ
- 2019年11月20日
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三井物産とタイのガルフ・エナジー・デベロップメントがタイ東部ラヨーン県で建設するガス火力発電所の建設予定地(三井物産提供)
三井物産は18日、タイ東部ラヨーン県で出力250万キロワット(kW)の大型のガス火力発電所を建設・運営すると発表した。東部チョンブリ県でも同規模のガス火力発電所を建設中で、タイでの大型発電所は同社にとって2件目となる。総事業費は約500億バーツ(約1750億円)で、2020年7月に着工予定。
ガス火力発電所はラヨーン県のロジャナ・ラヨーン2工業団地に建設する。三井物産が30%、タイの独立発電事業者(IPP)ガルフ・エナジー・デベロップメントが70%を出資して設立した合弁会社ガルフPDが事業を手掛ける。23年3月に一部稼働、24年10月に完工となる予定。電力はタイ発電公団(EGAT)に23年3月から25年にわたって売電する。発電所の建設やメンテナンスは、三菱日立パワーシステムズと契約している。
またこの事業へのプロジェクトファイナンスとして、国際協力銀行(JBIC)が18日に融資の実施を発表。ガルフPDとの間で2億800万米ドル(約230億円、JBIC分)を限度とする貸付契約を締結した。融資はアジア開発銀行(ADB)やタイ輸出入銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、三井住友信託銀行などとの協調融資で、融資総額は約13億6600万米ドルとなる。
三井物産とガルフ・エナジーが先行して建設するチョンブリ県のガス火力発電所は、既に建設が始まり、21年3月に部分稼働、22年10月に全面稼働を予定している。出力は250万kWで、投資額は約510億バーツ。三井物産とガルフ・エナジーの共同事業は、これまでに開発した12件のコージェネレーション(熱電併給)事業(合計出力147万kW)と2件の大型ガス火力発電事業を合わせると総出力が647万kW規模になる。
情報提供:株式会社NNA
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