〔タイ〕三井物産、2件目の大型ガス火力建設へ

アジア発の有効なビジネス情報を手軽にキャッチ!

三井物産とタイのガルフ・エナジー・デベロップメントがタイ東部ラヨーン県で建設するガス火力発電所の建設予定地(三井物産提供)

三井物産は18日、タイ東部ラヨーン県で出力250万キロワット(kW)の大型のガス火力発電所を建設・運営すると発表した。東部チョンブリ県でも同規模のガス火力発電所を建設中で、タイでの大型発電所は同社にとって2件目となる。総事業費は約500億バーツ(約1750億円)で、2020年7月に着工予定。

ガス火力発電所はラヨーン県のロジャナ・ラヨーン2工業団地に建設する。三井物産が30%、タイの独立発電事業者(IPP)ガルフ・エナジー・デベロップメントが70%を出資して設立した合弁会社ガルフPDが事業を手掛ける。23年3月に一部稼働、24年10月に完工となる予定。電力はタイ発電公団(EGAT)に23年3月から25年にわたって売電する。発電所の建設やメンテナンスは、三菱日立パワーシステムズと契約している。

またこの事業へのプロジェクトファイナンスとして、国際協力銀行(JBIC)が18日に融資の実施を発表。ガルフPDとの間で2億800万米ドル(約230億円、JBIC分)を限度とする貸付契約を締結した。融資はアジア開発銀行(ADB)やタイ輸出入銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、三井住友信託銀行などとの協調融資で、融資総額は約13億6600万米ドルとなる。

三井物産とガルフ・エナジーが先行して建設するチョンブリ県のガス火力発電所は、既に建設が始まり、21年3月に部分稼働、22年10月に全面稼働を予定している。出力は250万kWで、投資額は約510億バーツ。三井物産とガルフ・エナジーの共同事業は、これまでに開発した12件のコージェネレーション(熱電併給)事業(合計出力147万kW)と2件の大型ガス火力発電事業を合わせると総出力が647万kW規模になる。

情報提供:株式会社NNA

アジア13カ国の拠点から、毎日300本の記事を有料で配信。現地の生きた経済・ビジネス情報を日々、素早く手軽にキャッチできる。現在7000社、約1万6000人のビジネスパーソンが活用。

https://www.nna.jp/club_contents/index

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

この著者の最新の記事

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る