変わりゆく都市の新しいカタチ
2020年、東京は今
- 2020年3月30日
- 2020年4月号掲載
話題のスポットが目白押し
見つけよう、
新しいTOKYO
取材協力:American Airlines
五輪が近づくにつれて新たな施設が次々とオープンし、刻々と姿を変え続ける東京。流行発信地の繁華街や下町情緒溢れる居酒屋、ユニークなアートを楽しめる最先端のミュージアムまで、一層注目を集める都内の新たな観光スポットを紹介する。
東京都渋谷区渋谷2-24-12
最寄り駅:JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン、東京メトロ銀座線・半蔵門線・副都心線、東急東横線・田園都市線、京王井の頭線渋谷駅(駅直結・直上)

駅前にそびえる新たなランドマーク
渋谷エリアでもっとも高い、地上47階建ての新ランドマーク。商業施設、新たなビジネスを生み出す共創施設「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」、オフィス、展望施設「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」の4つからなる大規模複合施設で、“混じり合い、生み出され、世界へ”をコンセプトに、化学反応により新しいものが生まれる場所を目指す。地下2階〜14階には「世界最旬宣言」のもと、日本初上陸や都内初出店など、驚きとワクワクを届ける時代の最旬ショップが集結。
SHIBUYA SKYからは東京タワーや富士山、東京湾をはじめ、美しい関東平野を360度見渡せる。「夕日はもちろん、日々表情を変える朝もおすすめ。グレーター東京の新たな一面が見られます。旅行客の旅の起点になれば」とスタッフ。建築家・隈研吾氏が設計に携わった、流れるような美しい曲線の建築デザインにも注目!

SHIBUYA SKY©︎渋谷スクランブルスクエア
東京都中央区銀座3-3-5
最寄り駅:JR山手線有楽町駅、東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線銀座駅、東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅

MUJI Diner
世界最大となる無印良品の旗艦店。旬の食材を提供する地下1階の「MUJI Diner」は朝から晩まで利用でき、都内では珍しい出来立ての豆腐を味わえる豆腐工房も併設。1階にはこだわり農家の生鮮食品や、新鮮な野菜とフルーツを使ったジューススタンド、ベーカリー、日替わり弁当や惣菜コーナーがある。また、ブレンドティー工房では、世界でここだけのブレンドティー32種類を量り売り。
2〜5階は生活雑貨や衣料品、家具などの販売エリアで、デザイン工房では銀座店限定の刺繍糸やフォントで刺繍のオーダーができる。さらに、6階にある「ATELIER MUJI GINZA」にはギャラリーやライブラリー、くつろぎのサロンスペースなど、1日のんびり過ごせるような空間を用意。6階の一部〜10階に日本初開業した「MUJI HOTEL GINZA」は体を癒すこだわりの空間で、旅の拠点にぴったりだ。

無印良品 銀座限定の刺繍糸も
東京都江東区青梅1-3-8 お台場パレットタウン2階
最寄り駅:りんかい線東京テレポート駅、ゆりかもめ線青梅駅

Universe of Water Particles on a Rock where People Gather©チームラボ
チームラボは、集団的創造によってアート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。「地図のないミュージアム」をテーマとした同施設は、“さまよい、探索し、発見する”をコンセプトとした境界のないアート群で構成されている。一見別々の作品に見えるけれど、アート自体が空間を移動して別の作品に入り込むことで互いに影響し合い、境界線のない連動した一つの大きなアートとなる。体を動かすことを目的とした「運動の森」や自分が描いた魚が泳ぎ出す「お絵かき水族館」などもあり、アート好きな大人だけでなくこどもも楽しめる要素がいっぱい。館内のカフェ「EN TEA HOUSE」で提供されるお茶にも、動くアートの仕掛けが。

Forest of Resonating Lamps – One Stroke©チームラボ
東京都江東区豊洲6-1-16
最寄り駅:ゆりかもめ線新豊洲駅、東京メトロ有楽町線豊洲駅

The Infinite Crystal Universe©チームラボ
2020年秋までの期間限定でオープンしている、チームラボの「水に入るミュージアム」。同施設では“Body Immersive(体ごと没入)”をコンセプトに、4つの巨大アート空間を中心とする7つの作品群を体感できる。まずは入口で靴を脱いで裸足に。水や布、光などを利用した非日常の不思議な空間へ裸足で入ることで、指先から頭まで全身で作品を感じ、作品と一体になる。先に紹介したボーダレスと同じく、人々の動きが相互に作用して空間に影響を与え、変化し続ける作品群は、人が多ければ多いほど変化も活発に。作品をより楽しむために、指一つの動きで空間に変化を与える専用のアプリも試してみよう。

Drawing on the Water Surface Created by the Dance of Koi and People – Infinity©チームラボ

オリンピックを楽しく学ぼう!
日本オリンピックミュージアム
東京都新宿区霞ヶ丘町4-2 Japan Sport Olumpic Square 1・2F
最寄り駅:東京メトロ銀座線外苑前駅、都営大江戸線国立競技場駅、JR中央線・総武線千駄ヶ谷駅

歴代のトーチ
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を契機にオープンしたミュージアム。オリンピックの理念であるオリンピズムに基づき、始まりやこれまでのあゆみ、世界とどのように関係してきたかなど、オリンピックの裏側をさまざまな視点から学ぶことができる。1階には入れ替え制の企画展、2階には「知る」「学ぶ」「挑戦する」「感じる」「考える」の5つのコンセプトで構成された常設展があり、歴代のトーチやメダルのデザインなどが見られる。なかでもオリンピアンの動きを映像や音で体感することができる体験コーナーは、大人にもこどもにも大人気! 「スポーツを通して世界平和に貢献するオリンピック。まずは楽しく遊ぶ感覚で気軽に来ていただき、展示を通して“オリンピックとは何か”を考えるきっかけになれば」と、ミュージアムの学芸員は話す。

体を動かして体験できるコーナー
※最新の営業情報は公式ウェブサイトをご確認ください。
東京都江東区豊洲6-6-1周辺
最寄り駅:ゆりかもめ線市場前駅

マグロの競りを見学できるのは世界でも稀
築地から移転し、日本の食の流通を支え続ける豊洲市場。主な建物は、水産卸売場棟、水産仲卸売場棟、そして青果棟だ。一般の人は、市場の歴史や季節ごとの魚を紹介するパネルが展示された見学者通路を通って内部を見学できる。最大の見どころは、見学デッキから実際に見られるマグロの競り。テンポよく活発に声が飛び交う様子は必見だ。「手やり」と呼ばれる競りならではの手の動きもよく見てみよう。
そのほか、仕入れに通う食のプロたちが買い物をする物販エリア「魚がし横丁」や、新鮮な魚介類を味わえる飲食店街も。水産仲卸売場棟の屋上緑化広場からは、東京タワーやレインボーブリッジ、お台場などが見渡せ、夜景スポットとしても人気。マグロの競りを見たいなら、朝5時半には豊洲市場に行くことをおすすめする。

見学後は新鮮な魚介を味わおう
東京都江東区豊洲6-3-12
最寄り駅:ゆりかもめ線市場前駅

木材を使った和風建築の外観
豊洲市場のそばに今年オープンした「江戸前場下町」は、2023年までの約3年間の限定営業。全体はフードホール、マルシェ、野外広場の3つのゾーンで構成されている。フードホール「豊洲場下町」は、豊洲市場直送の新鮮な海の幸を使った寿司や丼などの海鮮料理をはじめ、麺料理や和菓子、お茶といった飲食店が軒を連ねている。マルシェ「市場小路」には日本の粋を感じられるみやげ物店があるほか、同施設限定のスイーツやおでん、市場で仕入れたマグロ創作料理の食べ歩きも可能。天気が良ければ、中央の広場「江戸前広場」で一休みしながらテイクアウトのフードを味わうのもいい。ちなみに江戸前広場では、野外マルシェやイベントの開催もあるのだそう。豊洲市場を訪れた際には、立ち寄りをお忘れなく!

ここでしか味わえないものが多数
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-20-10
最寄り駅:JR山手線・総武線代々木駅、都営大江戸線代々木駅、東京メトロ副都心線北参道駅

デートや女子会にも人気
空き家となった古民家丸ごと8棟をリノベーションした飲食店街。木造建築の古き良き日本文化を残しつつ、新しいものを作りたいとの思いから始まったプロジェクトだ。昔懐かしい雰囲気を感じる人もいれば、若者には新鮮さを感じさせる新たなスポットとして、今人気が高まっている。
業態は、焼き鳥、牛タン、ウナギなど古民家にマッチする店舗から、シャンパン×餃子、スパニッシュイタリアンといった良い違和感を感じさせる店舗までさまざま。のれん街事業を手掛けるGood market & shops広報の菅原さんは、「夜には建物がライトアップされてフォトジェニックに。新宿・代々木の新たなランドマークとして、“大人のハレの日の象徴”となる空間を提供します」と話す。現在、新宿を含む都内3カ所のほか兵庫や沖縄にもあり、今後さらに増える予定だとか。
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