Vol.031:Natural Products Expo West 2020 延期⇨中止に思うこと。。

ナチュラルプロダクト(自然派、オーガニック系食品、サプリやプロダクト)に関する全米最大の展示会:Natural Products Expo West 2020が3月4日〜7日の4日間、カリフォルニアのアナハイムコンベンションセンターにて開催予定でした。

他の業界での展示会が縮小傾向にあるこの近年でも、まだまだ元気があり成長し続けているように感じるこのイベント。2020年は、世界中から3,600社以上の出展数と86,000人以上の来場者数を見込んでいたそうです。

が、、、2020年3月13日(金)本日、COVID-19(コロナウイルス)の影響を考えた結果、最終的にイベント中止の決定をしたと連絡がありました。

40年間、アナハイムで続いてきたイベントが中止になったのは今年が始めてとのこと。

僕自身も含め誰もが唖然とし肩を落としているこの状況ですが、記録も兼ねてここに記載しておこうと思いました。

撤収作業をするイベントメインエントランス

2017年〜2019年の3回は、ゼロハチロックもメディア参加としてのレポートを書いてきました。

そして今回2020年は、出展サポートという形での初参加だったのでイベントに向けた事前準備や他の仕事の穴埋め調整に追われ忙しくしながらも、ワクワク・ドキドキ ほどよく緊張した日々を過ごし、イベント前日の設営準備の日を迎えるところでした。

例年であれば、ライブミュージックのステージや野外出展企業のブースで賑わう場所が無人・・

思い返すと、2020年1月の終わり頃からコロナウイルスに関するニュースを聞くようになったはずです。僕は2月中旬ごろまでは、正直ここまで大ごとになるとは思っておらず楽観視していました。ここロサンゼルスでもマスクをしている人は一人も見かけず、日本からのニュースが大げさに聞こえてきているだけだと。。。実際、僕はイベントが無事終わったころ訪れる桜の季節にあわせた帰省のための日本行きチケットを購入していました。

それが2月終盤に入ってくると、アメリカもイタリアや韓国からの入国に規制をかけ始め、ワシントン州で国内初の感染者が発見され、、、とだんだん不穏な状況になって来ました。

2月27日、Natural Products Expoの主催側から出展企業へのメッセージが届きました。

要訳すると「来週のイベント開催で会えるのを楽しみにしています。COVID-19(コロナウイルス)による影響を随時モニタリングしつつ、参加者の安全を最優先とし細心の注意を払います。会場では、手洗いうがいを徹底し、握手も通常の形ではなく肘などを使う形で、、、などの注意事項。そして、今こそ、世界のより多くの人へ、より健康な生活を届けるために頑張りましょう!」という感じの内容。

正直、それを読んだときは「さすが業界のリーダー!」と頼もしく感じました。

しかし3月に入るとニューヨーク州でも感染者が、、、カリフォルニア州にも。。。

迷った挙句に、個人的に楽しみにしていた日本行きのチケットをキャンセルしたのが3月1日。

それでも、Natural Products Expoは開催するんだなと思わせた3月1日のメール。

要訳すると「COVID-19(コロナウイルス)の影響でたくさんの問い合わせを受けています。たくさんの関連企業等から延期の提案もある中、参加辞退を決断した企業もあり、イベント開催を行うかどうかの決断をするべく非常に難しい局面にいます・・・。手洗い場や消毒液の設置を強化し、、、皆さんのサポートや励ましに感謝します」

そして、展示会場の設営準備日前日の夕方 3月2日4:30PM頃に届いた延期のお知らせ。。。

「この48時間の間にも迷った挙句に苦渋の決断をした。Natural Products Expoを正式に延期します。4月中旬までに新しい日程を報告します。$5ミリオンの基金を設立し今回の損害に対する補償をできる限り行います。9月に予定されているNatural Products Expo Eastに今までにないほど注力していきます。」

その日は、出展サポートをするクライアントさんが日本から到着したでした。。。

本当に久しぶりに唖然とした時間でした。

フライト代、ホテル代、出展料、その他に運搬やブースにかかる費用、そして何よりこのイベントのためにみんなが費やした時間・・・

一体どうなるの?どこまで補償されるの?どうすればいいの!?

世界中から集まって来た出展者や参加者みんなが感じたことでしょう。

そして本日、 3月13日(金)COVID-19(コロナウイルス)の影響を考えた結果、最終的にイベント中止の決定をしたと連絡がありました。

40年間続いてきたアナハイムでのイNatural Products Expo West は初の中止。

ウェブサイトを見ると、すでに2021年の日程が表示されていました。

もちろん主催者側も塾考した上での決断だと思います。

誰に文句を言うものでもないかもしれないけど、文句の一つも言いたくなるの心情もある。

なんだかな、いつかどこかで感じたことがあるようなこの虚無感。

色々なことを考えざるを得ないこの世界の状況。

世界が揺れるこんな状況で僕らにとって本当に必要な価値、

真の健康、ヘルシーな暮らしってなんだっけ?

と改めて考えてみようと思いました。

以上、現時点での記録の意味も含んだレポートでした。

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板倉光孝 (Mitsu Itakura ゼロハチロック:CEO)

板倉光孝 (Mitsu Itakura ゼロハチロック:CEO)

ライタープロフィール

カリフォルニア州レドンドビーチ在住。愛知県豊田市生まれ。21歳で渡米後、レストランでアルバイトをしながら、バンド活動とサーフィンに没頭。メディア運営に興味を持ち始め、ビジネスの世界へ。
全米最大級の日系オンラインメディア運営会社にて、広告販売を中心とした営業部の立ち上げ、新規エリア開拓、マーケティング戦略・イベント企画の立案、遂行など、営業/販売サイドの統括責任者として実績を残す。11年連続売上増に貢献した後退社。2016年1月、米国法人 Zero-Hachi Rock, Inc.を設立。ロサンゼルスを中心に、起業支援、日系企業のセールス/マーケティング支援、日本企業のアメリカ進出支援を主な事業として活躍中!

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