「Talk to」と「Talk with」は何が違う?
- 2020年8月4日
今日は“Talk to”と“Talk with”の微妙な違いについて説明します。よく“Talk to”は「一方的な会話」、“Talk with”は「(互いに)話し合う会話」と解釈している人がいるようですが、実は必ずしもこのルールに従って使い分けされているわけではないんです。両者を置き換えて使うこともあれば、状況によっては適切な使い分けが求められる事もあります。
1) Talk to
→「〜と話す」
“Talk to”は「一方的に話す」と「互いに(または複数の人と)話し合う」両方の意味合いが含まれるので、使われる状況を把握して判断する必要があります。例えば、まだ言葉もしゃべれない1歳児の赤ちゃんに毎晩話しかけているお母さんは「I talk to my baby every night.」となり、この場合は“一方的な会話”を指しますが、友達のマットさんとバーベキューについて(互いに)話し合った場合も「I talked to Matt about the BBQ party.」のように、一方的でなくとも“Talk to”を使って表すことができます。
✔︎その他、「話し役」と「聞き役」が明確な場合も“Talk to”が使われます。例えば、上司が部下に「I need to talk to you. Can you come to my office?(話があるので私のオフィスに来てくれ)」のように、上司(話し役)が部下(聞き役)に仕事の指示などをする状況でも使われます。
・I got into an argument with my girlfriend and she won’t talk to me.(彼女と喧嘩をして、口をきいてくれないんですよ。)
・I just talked to Steve. It sounds like he’s doing good.(さっきスティーブさんと話しました。元気そうでしたよ。)
2) Talk with
→「〜と話し合う」
“Talk with”は「互いに話し合う」ことを意味し、一方的に話しかける意味としては使われません。ただし、上述の通り“Talk to”も「互いに話し合う」の意味として使えますが、“Talk with”の方が若干フォーマルな感じがします。
✔︎「Have a talk with」と表現する場合は、上司が部下または父親が子供に話すように、上下の関係性が明確な間柄において、権威を持っている人が重要な話や説教をする時に使われます。
・It was really nice talking with you today. Let’s keep in touch.(今日は色々と話ができてよかったです。今後も連絡を取り合いましょう。)
・I think you should have a talk with your son about his grades.(息子さんの成績について話したほうがいいと思います。)
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