発砲事件など治安悪化で在留日本人に注意喚起~NY総領事館、シカゴ総領事館

people

在ニューヨーク日本総領事館はニューヨーク市内で発砲事件が急増し治安が悪化しているとして、在留日本人に対して事件に巻き込まれないよう注意を呼び掛けている。

ニューヨーク市警によると、発砲事件は7月は244件、8月は242件、殺人事件は53件と急増している。総領事館によると、犯罪発生件数が以前から比較的多い北部ブロンクスや東部のクイーンズだけでなくマンハッタンでの増加も目立ってきているという。

治安が悪化している原因として、新型コロナウイルス流行を受けた失業者の増加のほか、銃器の不法所持などで服役していた受刑者らが刑務所内の感染拡大を防ぐため仮釈放されたことも一因とみられている。

また、在シカゴ日本総領事館でも強盗被害の増加による注意喚起を行っている。シカゴ市内中心部のアパート入口で高齢のアメリカ人が3人組の強盗に襲われる事件など頻発していて、外出の時には周囲の状況に十分注意し,特に,後を付けてくる不審な人物がいないか定期的に確認するよう心がけることを推奨している。

今回の事件はシカゴ市内中心部のアパートで起きたことだが,シカゴ市内だけでなくどこでも起こりうることであり、また他の犯罪においても犯人は被害者の後を付け,人気のない所など犯罪を行いやすい場所で犯行に及ぶことが多いという。

在シカゴ日本総領事館では以下の注意点を参考にして強盗被害を防ぐよう注意を促している。

1) 不安を感じたら、できるだけ早く逃げる。
2)無防備に見えないよう安定したペースで歩き、顔を上げ、荷物をたくさん持ち歩かない。
3)警戒を怠らず周囲の人々を観察し、不審な人物が自分の前後にいないか確認する。
4)帰宅時は,建物内にスムーズに入れるよう,あらかじめ鍵を手に持つようにする。
5)外を歩く際は明るい場所を歩き,できれば一人で歩かない。周囲の状況に注意し,後を付けられていると感じたら、混雑した所に移動する。
6)多額の現金を持ち歩かない。

このような治安の悪化はニューヨーク、シカゴの大都市に限った話ではなく、アメリカ各地でも発生することが予想されるので十分な注意が必要だ。

■在ニューヨーク日本総領事館
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
■在シカゴ日本総領事館
https://www.chicago.us.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

この著者の最新の記事

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る