発砲事件など治安悪化で在留日本人に注意喚起~NY総領事館、シカゴ総領事館
- 2020年9月17日
在ニューヨーク日本総領事館はニューヨーク市内で発砲事件が急増し治安が悪化しているとして、在留日本人に対して事件に巻き込まれないよう注意を呼び掛けている。
ニューヨーク市警によると、発砲事件は7月は244件、8月は242件、殺人事件は53件と急増している。総領事館によると、犯罪発生件数が以前から比較的多い北部ブロンクスや東部のクイーンズだけでなくマンハッタンでの増加も目立ってきているという。
治安が悪化している原因として、新型コロナウイルス流行を受けた失業者の増加のほか、銃器の不法所持などで服役していた受刑者らが刑務所内の感染拡大を防ぐため仮釈放されたことも一因とみられている。
また、在シカゴ日本総領事館でも強盗被害の増加による注意喚起を行っている。シカゴ市内中心部のアパート入口で高齢のアメリカ人が3人組の強盗に襲われる事件など頻発していて、外出の時には周囲の状況に十分注意し,特に,後を付けてくる不審な人物がいないか定期的に確認するよう心がけることを推奨している。
今回の事件はシカゴ市内中心部のアパートで起きたことだが,シカゴ市内だけでなくどこでも起こりうることであり、また他の犯罪においても犯人は被害者の後を付け,人気のない所など犯罪を行いやすい場所で犯行に及ぶことが多いという。
在シカゴ日本総領事館では以下の注意点を参考にして強盗被害を防ぐよう注意を促している。
1) 不安を感じたら、できるだけ早く逃げる。
2)無防備に見えないよう安定したペースで歩き、顔を上げ、荷物をたくさん持ち歩かない。
3)警戒を怠らず周囲の人々を観察し、不審な人物が自分の前後にいないか確認する。
4)帰宅時は,建物内にスムーズに入れるよう,あらかじめ鍵を手に持つようにする。
5)外を歩く際は明るい場所を歩き,できれば一人で歩かない。周囲の状況に注意し,後を付けられていると感じたら、混雑した所に移動する。
6)多額の現金を持ち歩かない。
このような治安の悪化はニューヨーク、シカゴの大都市に限った話ではなく、アメリカ各地でも発生することが予想されるので十分な注意が必要だ。
■在ニューヨーク日本総領事館
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
■在シカゴ日本総領事館
https://www.chicago.us.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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