IATA、トラベルパスの取り組みが加速、航空16社とテストを開始
- 2021年3月16日

by IATA International Air Transport Association
IATA(国際航空運送協会)はCOVID-19のワクチン接種が世界的に進んでいる中で、旅行者が安心して国際旅行ができるように、COVID-19検査やワクチンの証明書を保存・管理できるモバイルアプリ「IATAトラベルパス」の開発が進んでいる。このアプリは2021年3月末までにiOSおよびAndroidストアで提供される予定。
IATAは、このアプリを使って、各国政府に入国者に検疫を課さずに国境を再開する自信を持ってもらうことも目指している。
IATAトラベルパスを通じて提供される情報は、次のような情報構成となっている。
・健康上の要求事項の世界的な登録 – 旅行、検査、ワクチンの要求事項に関する正確な情報
・検査・予防接種センターのグローバル登録 – 目的地で必要とされる検査・予防接種の基準を満たす、出発地の検査センターやラボの特定
・ラボアプリ – 認定されたラボやテストセンターを検索し、検査証明書やワクチン接種証明書を安全に共有
・デジタルパスポートモジュール – 搭乗者が「デジタルパスポート」を作成し、検査証明書や予防接種証明書を受け取り、旅程が十分であることを確認し、検査証明書や予防接種証明書を航空会社や当局と共有し旅行が円滑に進むようにする
旅行者はこのアプリを利用することで、旅行中の旅行書類をデジタルでシームレスに管理することが可能になり、旅行体験の向上につながります。またデジタル管理のために紙のプロセスよりもはるかに効率的として期待されている。
現在はANA、エミレーツ航空、カンタス航空、シンガポール航空、マレーシア航空など16社が導入して実証実験を行なっている。
■詳細:
IATA:https://www.iata.org/en/youandiata/travelers/iata-travel-pass-for-travelers/
ANA:https://www.anahd.co.jp/group/pr/202103/20210310-3.html
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