日本の食文化として「食パン」を広めたい
銀座に志かわ

New Business Close Up
アメリカで新たな事業を手がける人物をクローズアップするインタビューシリーズ。

日本人には有名な高級食パン。高級食パン専門店として日本各地に店舗のある「銀座に志かわ」がロサンゼルスのcolonyにピックアップ&デリバリー専門店をオープンし、7月10日にはオープニングイベントが行われた。イベントに駆けつけた「銀座に志かわ」社長の髙橋仁志氏に話を聞いた。

「銀座に志かわ」社長の髙橋仁志氏

ロサンゼルスで海外初進出に挑戦

もともとロサンゼルスのカルバーシティで生活していた事があったので土地勘はありました。アメリカの最初の店舗をどこにオープンするか検討していたときにコロナ禍となり、当初予定していた場所での計画が難しい状況となりました。再度検討した結果、運も重なり、ロサンゼルスでピックアップ&デリバリー専門店をオープンすることができました。銀座に志かわとしては日本の店舗と合わせ129店舗目のオープンになります。

日本でも自社等で高級食パンのデリバリーを試みましたが、あまりうまくいきませんでした。食パンをデリバリーで頼むという事が日本の生活ではあまり馴染まないようです。しかしアメリカではデリバリーシステムがコロナ禍で進歩し、既に生活の一部となっているので、積極的にデリバリーシステムを採用しようと思いました。

素材にこだわり

水にこだわっている当社では日本と同じアルカリイオン水を精製する機械を日本から持参して使用しています。

小麦粉はもともとカナダ産を使用しているので入手が容易になると思っていましたが、精製の過程が日本で使っているものと違い直接は使えないことが分かりました。そのため、一旦日本に輸入したカナダ産の小麦粉を日本から取り寄せて使用しています。

日本の食文化のひとつとして受け入れてもらいたい

角食パンは日本で育まれた商品として、日本人にはとても馴染みがあります。アメリカは丸みのあるパンが主流ですが、もともと角食パンはイギリスで生まれアメリカで進化した経緯がありますので、アメリカの方にも親しんでいただけると思います。日本の繊細な技術で作られた食パンを多くの方に知ってもらい、日常食として改めて取り入れて欲しい思いがあります。

私としてはもちろん、銀座に志かわをアメリカで認知してもらいたいのですが、角食パンを日本の文化のひとつとして、アメリカ人に紹介したいと思っています。すでに寿司、ラーメンなどがアメリカ人の中でも認知されているように、「Shokupan」として食パンも日本の食文化のひとつとして多くの人に知って欲しいと思っています。

アメリカ人は家族間でのパーティーも頻繁に行われるので、ギフトとしての利用のされ方もいいと思います。多くのパーティーでは、バゲット等の固いパンにトッピングをするのが主流ですが、代わりに食パンにトッピングすることを試して気に入っていただけるようになると最高ですね。

今後は日本の食パンの味を楽しんでいただくと同時に、新しいアメリカ人の食生活に合わせた食べ方をいろいろと提案していく予定です。日本人の皆さんにはアメリカ人へのギフトに利用していただき、日本の食パンの美味しさを広めてください。

高橋社長からは、日本の食文化として食パンを広めたいと熱く語る姿に強い意欲を感じられた。通販での販売展開も計画しているそうで店舗から離れている遠方の人の手に届くのも近い将来実現しそうだ。

Ginza Nishikawa
11419 Santa Monica Blvd., Los Angeles, CA 90025
www.ginzanishikawausa.com

高橋社長とスタッフの皆さん

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