Natural Product Expo West 2022は大盛況

TEXT by Saori Yoshida

パンデミックの影響で2年間リアル展示会の開催が中止になっていたので、待ちに待ったコンベンションセンターでの開催でした。「すごい人!活気!」というのが率直な感想。2022年の1月に参加したCESの人ではまばらでかなり寂しい印象でしたが、このNatural Product Expo Westはパンデミック前に戻ったかのような活力があり、終始嬉しい気分での参加となりました。

ナチュラルプロダクトエキスポウエストとは?

ナチュラル、オーガニック、ヘルシーな製品業界をリードする見本市。オーガニック食品や天然食品、清潔な美容製品や家庭用品、サプリメントや食材が展示されており、メーカーとバイヤーを繋ぐ人気のナチュラル系展示会です。

Natural Product Expo West 2022

2021年と2022年は新型コロナの影響でバーチャルのみで開かれ、2022年待望のリアル開催となりました。

2022年3月8日から12日までカリフォルニア州アナハイムコンベンションセンターで行われ、2,700を超える出展者と57,000を超える参加者を迎えました。

Albertson’s, Kroger, Aldi, 7-Eleven,Sprouts, Whole Foods Market, GNC, Costco, Cambridge Naturals, PCC Markets, Earth Fare, Natural Grocers, Healthy Edge, Medly, Jimbo’s Naturally, Natural Grocers, Fresh Thyme などの大企業も名を連ねる、人気のコンベンションです。

展示会の概要

Natural Product Expoは一般に公開されている展示会ではなく、Natural Productに関連するビジネスに従事する人がトレード目的で参加することができます。そのため、出展する企業はブース内で交渉や契約に集中することができるという、Natural Productを扱う企業とそのバイヤーを繋ぐ専門的なトレードショーです。

参加できるのは下記の役職の人のみです。詳細はこちら

  • Retailer – 小売業者
  • Health Practitioner – 医療従事者
  • Distributor (Finished Goods) – ディストリビューター(完成品)
  • Food Service – 食品サービス
  • Supplier/Raw Ingredient Distributor – サプライヤー/原材料販売業者
  • Manufacturer – メーカー
  • Business Services – ビジネスサービス
  • Investor – 投資家
  • Guest – ゲスト

気になったもの

屋外の展示会場も毎回にぎやかで、ステージではライブが行われていたり朝はヨガに参加することが出来たりとトレードショーだけではない楽しいコンテンツが満載です。

何度も使えるアルミニウムボトルのPath Water

今回特に気になったのは「水」。天然水や炭酸水や味がついたものなど、水の商品を出しているブースが以前より多く目に止まりました。ビールかな?と思うようなかっこいいパッケージデザインや、上記写真のようにリユースできるボトルなど、様々でした。

個人的に目に止まったもの

カラフルなトルティーヤを出していたTortillicious。普段からトルティーヤを食べる私にとっては興味深い一品。展示ブースにいた女性と彼女の兄弟で始めたスモールビジネスとのこと。大企業だけでなく、こうした小さなスタートアップを掘り起こせるのはこの展示会の魅力ですね。

ほんもののチョコレートにしか見えないチョコスクラブを展示していたButter & me。可愛くてつい足が止まってしまいました。

日本のもの

森永乳業のアメリカ法人、Morinu Americaが販売している常温で長期保存が可能な大人気の豆腐に新商品が加わっていました。このMORI-NU YUZU FLAVORED SILKEN TOFUは豊かなゆずの香りと見た目が鮮やかなゆずの黄色で味わいもさることながら食卓を楽しく彩ります。Natural Product Expoなので、もちろんこの商品もナチュラルにこだわった一品。

江東堂高橋製作所の和紙和染缶の美しい和デザインの展示は会場の中でとても輝いており、多くの方が足を止めていました。

まとめ

Natural Product Expo West 2023 は2023年3月7日から11日に開催されることが発表されています。

大盛況だった今年のように来年も多く方が来場してほしいですし、今年はまだ新型コロナの規制が厳しく米国に来ることができなかった日本からの参加者にも来てほしいですね。

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吉田沙織 (Saori Yoshida)

吉田沙織 (Saori Yoshida)

ライタープロフィール

KBC九州朝日放送を経て渡米し、現在はロサンゼルスを拠点にジャーナリスト・ライターとして活動中。ビジネスとテクノロジーを専門としている。

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