アメリカの両沿岸地域は超健康思考

TEXT by Saori Yoshida

アメリカの食生活のイメージというと「いつもピザとポテトチップスとコーラ」を食べていて、肥満で不健康。確かに私も日本に住んでいる時はそのイメージでした。

しかし、実際にロサンゼルスの様子はそのイメージとは正反対。極度の健康思考の人口がヒジョーに多かったのです。

西海外はオーガニック

日本の25倍の面積があるアメリカは、それぞれの地域の文化や習慣が全くことなり日本が25個あるような感覚です。その中でも両海岸は特殊と言われており、西海岸(ロサンゼルス、サンフランシスコ)は健康思考の人が多い場所というのは米国内では周知の事実(大阪は粉もの好きよねー、みたいな感覚)です。

アメリカの健康な地域ランキング

ValuePenguinが発表している最も健康志向な米国の都市ランキングは、利用できる健康食品の品質、アクセス、価格、次に空気や飲料水の水質などの環境要因や、住民の健康と習慣についても調べ結果を表しています。

RankCityState
1PortlandOR
2WashingtonDC
3Colorado SpringsCO
4SacramentoCA
5IrvineCA
6San DiegoCA
7SeattleWA
8DenverCO
9TucsonAZ
10Chula VistaCA
出展:The Most Health-conscious Cities in America

上記の結果から分かる通り、オレゴン州、カリフォルニア州、ワシントン州、コロラド州、アリゾナ州とほとんどが西海岸という結果になりました。

プラントベース vs 動物ベースの種類

ベジタリアン、ビーガンなどなど聞いたことがあるけれど違いが良くわからない、という方も多いかと思います。そこで、ピックアップした食生活スタイルの説明をしていきます。

プラントベース

ベジタリアン(Vegetarian)

ベジタリアンとは肉、魚を食べない人のことです。また、ベジタリアンの種類も1つでなく、乳製品、蜂蜜、卵を含めるかどうかは、従う食事の種類によって異なります。

ベジタリアンのタイプ

  • Lacto-ovo菜食主義者:すべての動物の肉を避けているが、乳製品や卵製品を消費している菜食主義者
  • ラクト菜食主義者:動物の肉や卵を避けながら、乳製品を消費する菜食主義者
  • Ovo菜食主義者:卵以外のすべての動物性食品を避ける菜食主義者
  • ビーガン:すべての動物および動物由来の製品を避ける菜食主義者

ベジタリアンが食べるもの

  • 果物
  • 野菜
  • 穀物
  • 豆類
  • ナッツ
  • 種子 など

ビーガン(Vegan)

ビーガンもペジタリアンの種類の一つ。ベジタリアンの中でもビーガン食は最も厳格で、動物の搾取と残虐行為を可能な限り排除しようとする生き方として定義されています。

ビーガン食は動物の肉だけでなく、乳製品、卵、および動物に由来するその他の成分も食べないスタイルです。下記のものも食べることは出来ません。

  • ゼラチン
  • 蜂蜜
  • カーマイン
  • ペプシン
  • シェラック
  • アルブミン
  • 乳清(ホエー)
  • カゼイン
  • ビタミンD3のいくつかの形態

ビーガンは動物副産物を食べることが、健康と環境に悪い影響を与えるため「食べない」という意見を持っています。

ベジタリアンとビーガンの違い
肉や魚などの動物副産物を食べたいという点は同じですが、コンセプトが異なります。ベジタリアンは牛乳や卵を食べますが、ビーガンは食べ物、衣類、科学、娯楽のいずれの目的であっても、動物を殺したり利用しては行けないと考えているため乳製品や卵を一切食べないという考え方です。

フレキシタリアン(Flexitarian)

パートタイムベジタリアン。基本的にはベジタリアンの食生活だが、たまには肉や魚食べる人々が含まれます。

ただ、肉を選ぶ場合は飼育方法や飼料に気を使う方がいたり、頻度に関しても 1日1回、週1回などバラバラで、頻度や量についての明確な定義はありません。

動物ベース

ペスカトリアン(Pescatarian)

肉は食べないが魚は食べる食生活のことで、魚やエビ、ムール貝、サーモン、カニ、ロブスターなどの他のシーフードを加えたベジタリアンといった感じです。

ペスカトリアンは、プラントベースでは吸収が難しいオメガ3脂肪酸を多く含む魚や魚油を適度に摂取することができることが利点です。

KETOダイエット(KETO)とは

ケトジェニックダイエットは良質な脂肪を多く取り、炭水化物を少なくする食生活です。

炭水化物の消費量を1日あたり50グラム未満に大幅に減らし、1日あたりの推奨摂取量は200〜300グラムの範囲で、これらのカロリーの大部分を脂肪に置き換えるように指示されるそう。ケトの目標は、気分、精神的な集中力、エネルギーを高めながら、すぐに体重を減らし、最終的にはより少ない量で満腹感を感じることです。

実際にLAではどうなの?

東京に住んでいた時と比べると、ロサンゼルスにいる方が圧倒的に「健康食」に気を使っているなと感じます。ロサンゼルスではベジタリアンやビーガンの友人が多く、食事に行く時もみんなが食べられるレストランにするために気を使います。

Urth Caffe(アースカフェ)

LAで王道+定番のオーガニックカフェといえばUrthカフェ。1994年にメルローズに第1号店をオープンしてから、人気のカフェ。今は日本でも大人気で、カリフォルニアでは9店舗なのに対し、日本では既に7店舗も展開しているそう。

健康志向の火付け役

ロサンゼルスのセレブリティー達がソーシャルメディアやリアリティ・ショーを通してその健康志向のライフスタイルを発信していったことが、特に若い層に浸透しているのではないかと感じます。

セレブと言えば「オーガニックのアボカドトーストとケールサラダに抹茶ラテ」みたいなランチが定番です。

まとめ

「アメリカ=不健康なものを食べて肥満」というイメージはあると思います。実際に肥満率は高いのは事実は、多くの方が不健康な食生活を続けている実態はあります。しかし、両沿岸を筆頭にナチュラル思考、健康思考が非常に強く、日本で感じたことのないレベルのヘルスコンシャスを目の当たりにすると、アメリカは人・コミュニティ・居住エリアによって格差が大きいなと改めて感じます。

参考文献

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吉田沙織 (Saori Yoshida)

吉田沙織 (Saori Yoshida)

ライタープロフィール

KBC九州朝日放送を経て渡米し、現在はロサンゼルスを拠点にジャーナリスト・ライターとして活動中。ビジネスとテクノロジーを専門としている。

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