NG質問集と代替案 出身地を聞くのはタブー?!【求職者向け】【採用企業向け】

「Where are you from?丨出身はどこですか?」

― アイスブレーキングとして、日本でよく使用されるであろうこの質問。
驚くことにアメリカでは、採用面接で出身地を聞くことは違法なのです。

CareerBuilderによると、5人に1人の雇い主が知らずに違法な質問をしてしまったことがあると答えているほど、ついつい気が付かずにやってしまっている可能性があります。

今回は、アメリカの採用面接で避けるべきNG質問集と、お勧めの質問例をご紹介します。

アメリカの採用の基礎となる法律

公平を重んじ、労働者を保護する傾向が強いアメリカでは、面接の段階から誰もが差別を受けることなく職を得られるよう、雇用機会均等法による厳しいルールが存在します。
つまり、”業務やパフォーマンスに直接関係しない事柄は、採用の判断基準になるべきではない”という考え方が根本にあるということです。

雇用機会均等法で定めれらている項目

下記の内容について特別な理由がない限り、採用面接で質問をするのはNGです。

  • Age| 年齢
  • Race, ethnicity, or color | 人種、民族性、肌の色
  • Gender or sex | 性別
  • Religion | 宗教
  • Disability | 障害
  • Marital | 結婚
  • family status | 家族について
  • pregnancy | 妊娠
  • Country of national origin or birthplace | 生まれた国

聞いてはいけない質問例

年齢・性別について

日本では年齢や性別を聞くことにあまり違和感がないかもしれませんが、アメリカでは普段の会話でもこの話題に触れることは非常に稀です。採用が関わる際は業務に関わる特別な理由がない限り決して聞かない方が良いでしょう。

  • How old are you?
    おいくつですか?
  • What is your gender?
    性別を教えて下さい。
  • There is a large disparity between your age and that of the position’s coworkers. Is this a problem for you?
    あなたの年齢と同僚達の年齢に差がありますが、問題ないですか?
  • How long do you plan to work until you retire?
    リタイアするまでどのくらい働かれる予定ですか?
  • When did you graduate from high school?
    いつ高校を卒業されましたか?

日本の典型的な履歴書では一般的な年齢、性別を記載する欄は、アメリカのレジメではもちろんありません。

国籍・人種について

ついつい聞いてしまいがちな質問ですが、人種のつるぼであるアメリカは様々な人種が混在しており、人種差別に対して非常にセンシティブです。質問をする前に「採用ポジションに関係あるか?」と自問しましょう。

  • Where are you from?
    出身はどこですか?
  • What is your race?
    あなたの人種は何ですか?
  • Where did you live while you were growing up?
    どこで育ちましたか?
  • Where are your parents from?
    ご両親の出身はどこですか?

雇用主は合法に労働できる人を雇用する義務があります。国籍を持っているのかDACAなのかを聞いてはいけませんが、アメリカでの就労許可があるかどうかは質問することができます。

言語について

アメリカで生まれて別の国で育った人、2歳で、8歳で、15歳で、アメリカに来た人など、様々な背景を持っている人がおり、どこまでがネイティブと言うのか規定はありません。そのため、募集ポジションに関係があることであれば、どの言葉を読み書き出来、流暢に話すことができるのかを聞くことが可能です。

  • What is your native language?
    母語は何語ですか?
  • How did you learn your language skills?
    どのように言語を習得したのですか?

結婚・家族について

  • Are you married?
    ご結婚されていますか?
  • Do you have children or plan to?
    お子さんはいらっしゃいますか?またご予定はございますか?
  • How old are your children?
    お子さんはおいくつですか?
  • Are you pregnant?
    妊娠されていますか?
  • What arrangements are you able to make for child care while you work?
    仕事中、育児をどのように調整される予定ですか?
  • What does your wife do for a living?
    奥さんは何をされている方ですか?

宗教・信仰について

  • What is your religious affiliation?
    宗教はなんですか?
  • Will you need personal time off for particular religious holidays?
    宗教が関わる休日にお休みを取るご予定はございますか?

障害・病気について

  • Are you disabled?
    障害をお持ちですか?
  • Have you experienced any serious illnesses in the past year?
    去年、重病を患いましたか?

クレジットレコードについて

  • Have you ever declared bankruptcy?
    自己破産の経験はありますか?
  • Are you in debt?
    借金はありますか?

バックグラウンドチェックを行う際は、本人に承諾を得てから規定に則って行うことが可能です。また、経理など金銭を扱うポジションはクレジットヒストリーチェックを行う企業も多くあります。

居住地・通勤について

アメリカの大都市周辺は物価が高騰しており、遠方からオフィスに通う人が増えており、そうした人を差別から守るためにこの質問は避けましょう。

  • What is your address?
    住所を教えて下さい。
  • Do you have a car?
    車を所有していますか?

仕事で自家用車が必要な場合は車の所有の有無は質問可能ですが、普段の通勤方法はバスでも徒歩でも車でも各自自由ですので、業務に関係ないときは聞くことはできません。

面接の質問例

面接ではどのようなことを質問したら良いでしょうか?面接時の質問例を紹介します。

  • Tell me a little about yourself.
    自己紹介をお願いします。
  • What are your biggest weaknesses?
    最大の弱みはなんですか?
  • What are your biggest strengths?
    最大の強みはなんですか?
  • Where do you see yourself in five years?
    5年後はどのようになっていると想像しますか?
  • why should we hire you?
    なぜあなたを採用すべきなのですか?
  • What were the responsibilities of your last position?
    以前の仕事での義務を教えて下さい。
  • Why do you want this job?
    志望動機を教えて下さい。
  • What is your greatest failure, and what did you learn from it?
    あなたの最大の失敗と、そこから学んだことは何ですか?
  • What’s your ideal company?
    あなたが考える理想の会社とはなんですか?
  • Why are you leaving your present job?
    どうして現在の仕事を辞めようと思っているのですか?
  • How do you want to improve yourself in the next year?
    来年は、どのように自身を成長させたいですか?
  • Who was your favorite manager and why?
    好きなマネージャーは誰でしたか?また、なぜですか?
  • Are you legally eligible for employment in the U.S.?
    アメリカでの就労許可はありますか?

面接中は、募集ポジションの仕事に必要な「態度」「スキル」「経験」に関して問うようにし、個人的な質問になりすぎないように心がけましょう。

まとめ

日系企業の面接では労働ステータスと言語スキルについて聞くことが多くあります。この2つの話題は採用する上で重要なポイントになりますが、センシティブな項目でもあるため注意しながら採用を進めることがポイント。

面接中は、募集ポジションの仕事に必要な「態度」「スキル」「経験」に関して問うようにし、個人的な質問になりすぎないように心がけましょう。

ランチやディナーのようなカジュアルな面接を設ける際は、うっかりプライベートな会話になりがちですので注意がより注意しましょう。

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STS Career

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ライタープロフィール

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ロサンゼルスを拠点とし、アメリカ全土を対象にHR・人材ソリューションを提供するリクルーティングエージェンシー。
企業様には人材発掘・採用戦略策定をサポートするビジネスパートナーに、求職者の皆様には夢の実現を支えるカウンセラーになることを目指します。

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