70年代のロサンゼルスを舞台にラッセル・クロウ扮するタフガイとライアン・ゴスリング扮する軟弱な探偵がタッグを組んで予想外の活躍をするコメディー・ドラマの本作は、映画記者仲間で好き嫌いがハッキリと分かれた作品だ。
シリアスかと思えばお笑いがあり、クールなアクションにスラップスティックなアクションがあったりと、相反する要素をミックスしているために「方向性が見えなくて混乱した」と毛嫌いする記者が多かったが、筆者は大いに楽しんだ。
脚本・監督を担当するのは、20代半ばで「Lethal Weapon」の脚本を書き、ハリウッドの寵児となったシェーン・ブラック。相反する要素がミックスした作風は往年の彼の作品のトレードマークなので、ブラックの過去作が好きな人なら楽しめるハズだ。
本作の取材でクロウは、タバコをふかしながら上機嫌でいろいろな話をしてくれたが、「撮影現場には愛用のチャリで通勤する」という発言には仰天した。「土地勘を得るのが好きで、それには自転車が一番」と話す彼は、「宿と現場の距離によるけど、週に100キロは走っている」とサラリと言う。共演のゴスリングいわく、「撮影後半には、ラッセルのチャリ通勤を考えて、ロケ地を宿の近くに設定するようになった」とか。
自分の街で彼の新作の撮影があるときは自転車に乗っているラッセルを目撃するかも?(5月20日公開)
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