マイクロソフトとアップル、製品を値下げ 〜新機種投入に向け在庫処分

 マイクロソフト(Microsoft)とアップル(Apple)は、一部の製品について価格を引き下げることで、次世代機種の投入に向けた在庫処分を促進する。

 コンピューターワールドによると、マイクロソフトは、同社のタブレット「サーフェス(Surface)RT」を購入した消費者を対象に、キーボード付カバー「タッチ・カバー」(一般的なキーボードの超薄型のような種類)あるいは「タイプ・カバー」(触れるだけでタイプできる種類)を無料提供する方針を5月末に発表した。タッチ・カバーの小売価格は約120ドルで、タイプ・カバーは約130ドルで販売されている。

 無料提供期間は5月31日から6月30日まで。対象となる国は、北米ほか、英国、ドイツ、フランス、オランダで、対象機種は、32ギガバイト(GB)版(米小売価格は499ドル)と64GB版(米小売価格は599ドル)の2種類。

 マイクロソフトはさらに、サーフェス本体の値引きも実施している。6月3日〜6日にかけてニューオリンズで開催されている見本市「北米テックエド(TechEd North America)2013」の参加者は、64GBのサーフェスRTを99ドルで、また128GBのサーフェス・プロを399ドル(小売価格は999ドル)で購入できる。さらに99ドルの機種にはタッチ・カバーがついてくる。

 テックソーツ(Tech-Thoughts)のサミア・シン氏によると、それらの割引価格は、製造コストを大きく下回る格安水準。サーフェスRTの製造コストは300ドル以上、サーフェス・プロのそれは600ドル以上と見積もられる。

 新型サーフェスの発売時期は不明。ただ、同社は、小型サーフェスを「向こう数ヵ月以内」に発売する計画を4月に発表している。

 かたやアップルでも、教育機関向けの特別割引価格を5月末に発表している。それによると、幼稚園から12年生までの学童を持つ親をはじめ、先生や大学関係者、学生を対象に13インチ型ラップトップ「マックブック・プロ」を200ドル割り引いた999ドルで販売する。同社はさらに、高位機種のマックブック・プロ(8GB)も同様に200ドル引きの1299ドルで販売する。

 アップルは、6月10日にサンフランシスコで開く開発者会議(WWDC)でマックブックの新機種を発表するとみられる。同製品は、インテル製プロセッサー「ハズウェル(Haswell)」を採用するもよう。

 同プロセッサーはコア・プロセッサー「アイビー・ブリッジ(Ivy Bridge)」搭載することで画像処理能力を2倍に引き上げたほか、充電池持続時間を50%向上させている。また、一部のマックブック・エアー機種も品薄になっていることから、同機種の新製品もWWDCで発表される見通しだ。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る