国民に祈りと覚悟 マンデラ氏、入院20日目

 【共同】南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領(94)が肺感染症の再発で再入院し、27日で20日目に入った。国民からは回復を祈る声が相次ぐ一方、「安らかに旅立ってほしい」と最期が来る日を覚悟する声も増え始めた。

 26日夜に入院先の首都プレトリアの病院に見舞いに訪れたズマ大統領はマンデラ氏が依然重篤なままだと表明。ズマ氏は27日にモザンビークを訪問する予定だったが、取りやめると発表した。CNNテレビなどによると、マンデラ氏には生命維持の措置が取られているという。

 病院には引き続き、マンデラ氏の容体を気遣う大勢の市民が集まっている。キャンドルを置きに来た黒人女性ベベリー・ブラウンさん(49)は「彼は新たな旅立ちの時を迎えている。『私たちの国に自由をもたらしてくれてありがとう』と伝えたかった」と悲しみを抑えながら語った。

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