日立とOSIソフト、覚書に署名〜企業価値を高める製品の共同開発&販促

 日立とOSIソフト(OSIsoft)は17日、ソーシャル・イノベーション・ビジネス分野における共同開発および共同販促で覚書(MOU)に署名したことを明らかにした。

 4トレイダーズ・ドット・コムによると、日立は、製品とサービス、そして先端ITを組み合わせることで、顧客企業と社会が直面する課題を解消するための革新的ソリューションを開発するソーシャル・イノベーション・ビジネスに世界規模で取り組む方針を掲げている。

 一方、PIシステムの大手メーカーであるOSIソフト(カリフォルニア州サン・リアンドロ拠点)は、工場制御システムからデータ・センターへのリアルタイム・データの収集および管理を可能にする即時データ処理ソフトウェアを世界110ヵ国で提供している。

 OSIソフトはこれまで1万4000以上のシステムを世界中の顧客企業に提供。それらの業界は製造からエネルギー、生命科学、データ・センター、産業施設と幅広い分野にわたる。

 日立が掲げるソーシャル・イノベーション・ビジネスとは、公益性の高い分野(たとえば水道や光熱、運輸、エネルギー)や、社会的基幹性の高い分野(たとえば情報技術や医療、建設、素材)の事業を手がける企業と、その恩恵を受ける社会にとって効率性を高めるために現状課題を解消するソリューションを開発し提供するというもの。

 かたや、OSIソフトのPIシステムとは、企業各社がデータや事象をリアルタイムで管理できるようにするための基幹設備の合理化および効率化システムで、事業設備や工場、各種の産業施設における各種業務に関するデータや情報を収集および分析し、問題発見、記録、通知および報告、そして問題解決することで、企業価値を上げるもの。

 日立とOSIソフトが今回署名したのは合意書(契約書)ではなく、業務提携に向けた最終的な合意内容はこれから交渉される。

 現時点では、両社はそれぞれの顧客企業の価値を高めるべく、OSIソフトの基幹製品と日立の技術を持ち寄ることで、それぞれの製品およびサービスに、より高い付加価値をもたらすシステムを共同開発し、それらを世界市場で一緒に販促する方向で協議を進める計画だ。

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