データ・センター企業がサーバーを受注生産 〜仏OVH、設置まで1時間

 2006年は、サーバー業界にとって大きな変革が起きた年だった。グーグル(Google)がサーバーを自ら製造すると発表したためだ。

 その背景には、自社のデータ・センターで稼働するサーバーを安価かつ高速にしたいという目的がある。ただ、同様の考えをグーグルより早く実行していた企業があった。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、フランスのデータ・センター企業OVHは、グーグルがサーバーを自前開発する数年前から独自サーバーを製造し、自社データ・センターで使っていた。

 「我々は操業した1999年から自前のサーバーを使っていた」と、OVHのジャーメイン・マッセ最高経営責任者(CEO)は話す。

 マッセ氏によると、当時市場に出回っていたピザ箱型の1ユニット・サーバーは非常に高価だった。マッセ氏らは、そのサーバーを分解して調べたところ、部品やドライブが非効率的に配置されている点に気づいたため、高速かつ効率的なサーバーの設計に取り組んだ。

 OVHがサーバーの独自開発に取り組んだ際の概念は、「虚飾のないハードウェア」「サーバー・トレイの占有空間を最小限にする」「最小限の部品」だった。いずれも、現在のオープン・コンピュータ・プロジェクトやクラウド電算サーバー企業が推奨するハードウェア設計構想で使われているうたい文句だ。

 OVHは現在、8つのデータ・センターを所有し、およそ15万台のサーバーを稼働させている。同社は、データ・センターの隣でサーバーを組み立てるという独特の手法をとる。たとえば、カナダのケベック州に建設した最新データ・センターでは、25人の作業員がサーバーを組み立てている。

 同社製サーバーの部品は、インテルを含む5社から調達される。組み立てに要する時間はわずか15分で、検品を経て、隣のデータ・センターにそのまま納入されるという極めて特異なモデルだ。

 OVHによると、データ・センター利用企業がウェブ上で注文してからデータ・センターにサーバーが設置されるまでの時間は1時間を切るという。

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