IBM、法人向けモバイル関連サービスを追加 〜 顧客企業の意思決定を支援

 IBMは、法人向けモバイル関連サービス群「モビリティー・サービシズ(Mobility Services)」に新製品を追加した。

 法人向けモバイル関連事業の強化を進めるIBMは、アップル(Apple)との業務提携を7月に発表している。

 コンピュータワールド誌によると、新サービスの一つである「IBMモバイル・インフラストラクチャー・アナリティクス・サービス(IBM Mobile Infrastructure Analytics Services)」は、モバイル・アプリケーションの性能を、速度と利用者体験の両面で測定するサース(SaaS=software as a service)型パッケージとして提供される。

 企業の通信網やサーバー、モバイル端末からリアルタイムで情報を収集し、社員が利用するモバイル端末に関する情報をはじめ、アプリケーションの動作が遅い場合にはLANの障害や、端末で稼働するコードの問題といった想定される原因をダッシュボードで表示する。

 IBMはそれによって、顧客企業のIT部門や最高情報責任者(CIO)によるIT基幹施設に関する意思決定や、アプリケーション最適利用のためのソフトウェア開発者との協業を支援する。

 もう一つの新サービス「ティーリーフCXモバイル(Tealeaf CX Mobile)」は、アプリケーションの顧客体験を管理するためのツール。

 ソフトウェア開発担当者は同サービスによって、アプリケーション利用者が直面する問題を迅速に把握し、対処することが可能になる。

 両サービスはすでに提供されており、いずれもおもなモバイルOSに対応する。

 IBMはまた、2013年のソフトレイヤー(SoftLayer)買収で獲得したクラウド基幹施設を活用し、デスクトップ仮想化技術をモバイル端末へ拡張した。

 IBMは同サービスをパッケージ型購読サービスとして提供。パッケージにはモバイル端末向け統合ソリューション「シトリックス・ワークプレイス・スウィート(Citrix Workspace Suite)」が含まれる。

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