IBM、ワトソン・アナリティクスを提供 〜 試用版は無料も、いずれは有料化

 IBMは、人工知能「ワトソン(Watson)」の分析機能の試用版を無料で提供し始める。

 同社はこれまで、自然言語のビジネス・インテリジェンス・ツールとしてワトソンを商品化することに注力しており、今回、ワトソン・アナリティクス(Watson Analytics)を期間限定の無料クラウド人工知能として提供する方針を打ち出した。

 コンピュータワールドによると、ワトソン・アナリティクスは、マイクロソフト(Microsoft)やセールスフォース・ウェイブ(Salesforce Wave)、バースト(Birst)、アナプラン(Anaplan)タイドマーク(Tidemark)といったクラウド版BI(business intelligence)ツールと差別化するために、IBMの人工知能による自然言語認識力が統合され、会話するのとほぼ同じように分析結果を引き出すことができる。

 たとえば、「どの案件がまとまりやすいか」や「どの従業員が辞職しやすいか」といった質問をワトソンにすると、グラフや表、そのほかの視覚化データと一緒に回答が表示される。

 IBMは、ワトソン・アナリティクスの試用版をいつまで無料で提供し、いつからいくらで利用可能になるのか明らかにしていない。

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