グーグル、自動車メーカーらと提携 〜 自動運転車の開発に向けて交渉開始

 グーグル(Google)の自動運転車(自律走行車)開発事業を統括するクリス・アームソン責任者は14日、自動車製造や部品供給の大手らと業務提携を結び、自動車業界が自動運転車を2020年まで市場投入できるようにすることで交渉していることを明らかにした。

 ロイター通信によると、それらの自動車関連製造会社には、ゼネラル・モータース(GM)をはじめ、フォード・モーター、トヨタ自動車、ダイムラー・クライスラー、フォルクスワーゲンが含まれる。

 アームソン氏は、グーグルが独自の自動運転車を開発するのか、自動車メーカーにシステムとソフトウェアを供給するのにとどまるのかについて明言を避けた。

 グーグルは数年前から独自の自動運転車を開発し、2015年にはサンフランシスコでその試作車の公道実験に着手する。その試作車は、デトロイトの自動車技術会社ラウシュ(Roush)が製造を手がけたもの。

 アームソン氏によると、完全なる自動運転車の生産は2020年までに可能になる見通しで、また、電気自動車最大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)も、「5年以内」に生産可能になるという見解を示したばかりだ。

 しかし、マスク氏は、連邦規制の整備に関する見通しが不透明であるため、市場投入は2022年か2023年にずれ込むだろう、と話している。

 グーグルは現在までのところ、自動運転システム向けの構成品群を、コンチネンタルやロバート・ボッシュ、ZF、LG電子といった自動車部品製造大手とともに開発している。

 まだ、グーグルの自動運転車に搭載されている数多くの小型集積回路は、シリコン・バレーの半導体開発大手エヌビディア(Nvidia)によって供給されている。エヌビディアは、自動運転車用のプロセッサーをメルセデスやほかの自動車メーカーにも供給している。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る