マイクロソフト、アジュールを強化 〜 ドキュメントDBの一般提供を開始

 マイクロソフト(Microsoft)は、クラウド・プラットフォーム製品「アジュール(Azure)」の各種サービスの機能を更新し、これまではクラウド環境以外で処理されていた業務にその対象領域を拡大した。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、マイクロソフトは機能更新の一環として、拡張可能NoSQLドキュメント・データベース・サービス「アジュール・ドキュメントDB(Azure DocumentDB)」の一般向け提供を約1ヵ月以内に開始する。

 ドキュメントDBは三つの性能水準を用意し、利用企業は必要な性能水準に応じデータを割り当てることができる。

 マネージドNoSQLドキュメント・データベースは、ジャバスクリプト・オブジェクト・ノーテーション(JSON=JavaScipt Object Notation)データ・モデルに比べて豊富なクエリーとトランザクション処理に対応する。

 そのため、拡張性に優れ信頼性も高いクラウド基盤アプリケーション構築用の主要データベース技術として、開発者のあいだでNoSQLに対する注目度が高まっている、とマイクソフトは説明する。

 ドキュメントDBにはそのほかにも、ハドゥープ(Hadoop)統合、ジャバSDK、大型文書サポートといった機能拡張が予定されている。

 マイクロソフトはまた、サーチ・アズ・ア・サービス(search-as-a-service)の「アジュール・サーチ(Azure Search)」の一般提供を開始した。

 開発者はアジュール・サーチを使うことで、ウェブサイトやモバイル・アプリケーションへのフルテキスト検索機能の追加を簡便化できる。50言語以上をサポートし、マイクロソフト・オフィス(Office)やビング(Bing)で使われる自然言語処理に対応した。

 同社はさらに、「アジュール・メディア・サービス・プレミアム・エンコーダー(Azure Media Services Premium Encoder)の試用版の提供を開始した。

 試用版では、オンデマンド・メディア・ワークフロー向け符号化機能が強化されている。同社によると、放送業界やメディア・コード変換専門業界向けに最適化されている。

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