海洋放出に適切な手順を 汚染水対策でNRC委員長

 【共同】来日中のバーンズ米原子力規制委員会(NRC)委員長は8日、東京電力福島第1原発に保管されている大量の汚染水について、将来的に安全な形で海洋放出する選択肢を念頭に、政府と東電が適切な手順を踏んでいく必要があるとの見解を示した。米大使館で一部報道機関と会見した。

 委員長は、地下水流入で増大する汚染水を処理した後に海洋放出する是非を問われ、現時点では「差し迫ったものではないかもしれない」が、「いずれ決定しなくてはならないだろう」と言明。その場合は、東電と日本政府が「思慮深くプロセスを進めること」が重要だと強調した。

 委員長は必要な措置として具体的に 1. 安全性確保を目指した日本の原子力規制委員会による「ガイダンス」の確立 2.関係自治体や地元住民の決定への関与―を挙げた。

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