コーヒーやけど裁判で勝訴〜スタバ、警官の主張は通らず
- 2015年5月12日
- 米国ビジネス
ノースカロライナ州の警察官がスターバックスでコーヒーを購入した際に太ももをやけどし、同社に損害賠償を求めた訴訟で、州判事はこのほど、原告の訴えを退ける判決を下した。
USAトゥデイによると、原告のマット・コール氏は3年前、購入したコーヒーを持って席に着こうとしたところ、紙コップのふたが外れてコーヒーがももから膝にかけてこぼれ、3度の重いやけどを負って病院で応急手当を受けた。コール氏はやけどで消化管の病気であるクローン病を悪化させ、腸の一部を切除して妻とともに精神的苦痛を受けたと主張した。
コール氏は最高75万ドルの賠償を求めたが、判事はやけどに関するスタバの責任を認めなかった。陪審員評決は「認めない」が10人、「認める」が2人と分かれたが、判事は「陪審員12人の満場一致は少ない」と指摘し、原告側も判決を受け入れた。
同様の訴訟では1990年代、70代後半の女性がコーヒーをこぼして3度のやけどを負い、皮膚移植と1週間の入院を余儀なくされたとしてハンバーガー・チェーン大手マクドナルドを訴え、約300万ドルの懲罰的損害賠償を勝ち取った例がある。両者はその後、賠償金の減額(非公表)で和解した。
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