オンコア、テキサスでマイクログリッドを構築へ 〜 9つの分散電源を統合

 テキサス州の電力会社オンコア(Oncor)は、他企業と協力して、9つの分散電源を使用したマイクログリッドを構築する。

 クリーンテクニカによると、同事業計画には、オンコアほか、シュナイダー・エレクトリック(Schneider Electric)やS&Cエレクトリック(S&C Electric)が参加している。

 同計画では、太陽光アレー二つと発電機5つ、プロパン・マイクロタービン一つ、そして蓄電設備二つを統合するもの。「北米でもっとも進んだマイクログリッド」とオンコアは説明している。

 このマイクログリッドは、テキサス州ランカスターにあるマイクログリッド・アンド・テクノロジー・デモンストレーション・アンド・エデュケーション・センター(Microgrid and Technology Demonstration and Education Center)で管理される。個別の電源が独立して機能できれば、一つのマイクログリッドとして機能することもできる。

 このマイクログリッドは、ほとんどを自動管理で運営できるように設計されている。S&Cの送電網インテリジェンス技術や通信技術を使って、送電網内の電力供給状況を把握したうえで、地下のスイッチ機器を制御して送配電を調整することが可能。同システムは、200キロワットの蓄電設備で支えられる。

 シュナイダー・エレクトリックは、負荷保全システムと需要側の管理機能を提供する。「S&Cのソリューションと当社のシステムを組み合わせることで、オンコアのシステムはこんにちのマイクログリッドのなかでもっとも先進的かつ包括的なものの一つになるだろう」と、シュナイダー・エレクトリックのマイクログリッド・プログラム責任者フィリップ・バートン氏は述べた。

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