ケロッグ、ソニーも炭素削減目標を設定
- 2015年12月11日
- 米国ビジネス
科学的根拠に基づく炭素排出量の削減目標を設定する大手企業が増えている。最近ではケロッグ、ソニーなどが加わった。
ロイター通信によると、国連グローバル・コンパクト(UNGC)や世界資源研究所(WRI)などの非政府団体は、企業に対して1997年の京都議定書に沿った炭素排出量の削減目標を設定するよう奨励しており、これまでに100社以上が「2年以内に科学的根拠に基づいた目標を設定する」と公約している。
このうち、コカコーラ・エンタープライジズ、デル、エネル、ゼネラル・ミルズ、ケロッグ、NRGエナジー、プロクター&ギャンブル、ソニー、タリスは、すでに石油消費量を約20億バレル減らすのと等しい目標を設定し、科学的にも独立専門機関から、国連基準に基づいて地球温暖化の阻止に貢献すると認証された。
食品大手ケロッグの場合、2020年までに1トンの食品を生産する時の炭素排出量を15年比で15%削減すると宣言している。長期の目標も設定しており、50年までにサプライヤーを含むバリューチェーン全体で50%、社内では65%の削減を目指す。
極端な天候は食品材料の不足や価格高騰を引き起こすため、食品業界は気候変動問題を深刻に捉えている。ケロッグのダイアン・ホルドーフ最高持続可能性責任者(CSO)は「十分な食品材料が得られるかどうかは当社にとって核心的問題」と話した。
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