電気自動車(EV)製造最大手のテスラ・モーターズ(Tesla)は、セダン「モデル3」の発売までに稼働できるよう電池工場の建設を加速させている。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、テスラは、リチウムイオン電池の生産を2017年初めに開始するために、ギガファクトリー(総工費50億ドル)の建設人員を倍増させた。敷地面積が3000エイカーを超えるネバダ州リノ近郊の建設地では、1000人が週7日の2シフト体制で工事にあたっている。
2017年に発売されるモデル3(3万5000ドル)は「モデルS」の約半額で、2016年から開始された購入予約の受け付けに対して予約が殺到している。
イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、予想を上回る需要を受け、2018年に設定されていた50万台の年間販売目標を前倒したほか、増産へ向け17億ドルの新規株式を発行した。
工場の建設はいまのところ、計画の6分の1未満しか終わっていない。テスラは、貯蔵用電池パックの製造を現地ですでに開始しているが、電池セルをパナソニックの日本工場から輸入している。パナソニックは工場建設費用を16億ドルまで負担する計画。
パナソニックのジョー・テイラー北米現地法人CEOによると、専門技能を備えた人材が不足している。工場の屋根にはソーラーシティーの太陽電池パネルが設置されるほか、追加電源の供給に備えて太陽光発電施設も近くに建設される計画だ。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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