米市民の8割は「情報過多」を問題にしない 〜高卒、低所得、高齢は困惑

 現代の一般生活者たちは、インターネットやモバイル端末の浸透によって「情報過多(information overload)」の問題に直面にしているという指摘もある。
 
 「情報過多」という用語は、アルビン・トフラーが著した1970年のベスト・セラー「未来の衝撃」によって一般化された概念で、入手する情報やデータが多すぎることで困惑が生じる状態を指す。
 
 しかし、最近の調査によって、米市民の約80%が情報過多の問題を感じていないことがわかった。
 
 ロイター通信が報じたピュー・リサーチ・センターの調査結果によると、「入ってくる情報が多すぎて手にあまる」と感じているのはわずか20%で、10年前の27%から減少した。
 
 同調査は、18歳以上の1520人を対象に2016年3〜4月に固定電話または携帯電話によって実施された。
 
 調査結果では、4分の3強は多くの情報を得ることを好み、約5人に4人は、情報についていくために自信を持ってインターネットを使いこなし、多くの情報によって自分の生活をよりうまく管理していると感じ、どの情報が信用に値いするかを簡単に判断できると答えたことも判明した。
 
 情報過多に直面している傾向が強いのは、学歴が高卒以下で年収が3万ドル未満の65歳以上だった。また、オンラインへのアクセス源を持たない人の55%は情報量の多さに圧倒されている。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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