シェール・ガスが米国にもたらすもの【全4回連載の第1回】

 「シェール・ガス革命」が米産業界を変えつつある。国際エネルギー機関(IEA)によると、米国は、天然ガスの産出量で2015年にロシアを抜き、石油の産出量で2017年にサウジアラビアを抜き、2035年にはエネルギー完全自給国になる。ジェトロ・ヒューストン事務所の木村誠氏と島田亜希氏は、シェール・ガスが米国にもたらす利点を考察した論文を寄稿。本稿ではそれを4回に分けて、1)米産業界の競争力強化、2)天然ガス車の導入、3)待たれる天然ガスの輸出許可、4)韓国勢の追い上げ、という4点に焦点を合わせて連載する。

▽エネルギー・コストの低下

 金融サービス大手のシティー・グループは… 続きを読む

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