ワッツアップ、大企業向け有料版を提供へ 〜業務用機能拡充版でついに商用化

 ワッツアップ(WhatsApp)は、モバイル・メッセージング・アプリケーションをようやく商用化するために、いくつかの機能が含まれる大企業向け有料版と中小企業向け無料版を市場投入する。
 
 テッククランチ誌によると、大企業向け有料版には、多国籍企業が「飛行便時間や配達確認、そのほかの業務関連情報を顧客企業に通知できるリアルタイムの情報更新機能が含まれる」と同社のマット・アイディーマ最高執行責任者は説明した。
 
 大企業向け有料版も初期には無料で提供されるが、アイディーマ氏は、「近い将来に有料化する方針だ」「ただ、商用化に関する詳細はまだ決まっていない」と話した。
 
 モバイル・メッセージング・アプリケーションは、10年以上前から消費者間で普及しているが、その業務利用は不適切という認識も根強いため、正式の法人利用は皆無だ。しかし、実質的にはモバイル・メッセージング・アプリケーションの業務利用は広まっている。
 
 ワッツアップでは、法人市場でのモバイル・メッセージング・アプリケーション利用の機が熟したと考え、さらに、大企業向けの業務用機能を拡充させた有料版によって同社初の本格的商用化に踏み切る方針だ。
 
 ワッツアップは以前、年間利用料1ドルを利用者に請求していたが、2014年にフェイスブックに190億ドルの巨額で買収されてから無料化され、また、利用体験を悪化させるという理由で広告を表示しない方針を明示していた。ワッツアップは、月間利用者数が世界で13億人、毎日の利用者数が10億人の業界最大手。
 
 【https://techcrunch.com/2017/09/05/whatsapp-business-app/】(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 環境編 子どもが生きいきと暮らす海外生活のために 両親の海外駐在に伴って日本...
  2. 2025年2月8日

    旅先の美術館
    Norton Museum of Art / West Palm Beach フロリダはウエ...
  3. 約6億年も昔の生物たちの姿が鮮明に残るミステイクン・ポイントは、世界中の研究者から注目を集めている...
  4. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040」を自身...
  5. ニューヨーク市内で「一軒家」を探すのは至難の業です。というのも、広い敷地に建てられた一軒家...
  6. 鎌倉の日本家屋 娘家族が今、7週間日本を旅行している。昨年はイタリアに2カ月旅した。毎年異...
  7. 「石炭紀のガラパゴス」として知られ、石炭紀後期のペンシルバニア紀の地層が世界でもっとも広範囲に広が...
  8. ジャパニーズウイスキー 人気はどこから始まった? ウイスキー好きならJapanese...
ページ上部へ戻る