グーグルの持ち株会社アルファベットは、これまで個別に展開していたスマートホーム部門ネストをグーグルのハードウェア部門に統合した。グーグルのハード部門は、スマートフォン、ラップトップ、スピーカーなどのデザインで成長しており、ネストはビデオ機能付きドアベル、防犯カメラ、高機能サーモスタットなど人の行動を学習して設定を自動調整する機器を販売している。
ロイター通信によると、部門統合はグーグルのハード部門を率いるリック・オスターロー氏とネストのマーワン・ファワズCEOがブログで発表した。両チームの統合で、家をさらに安全で環境に優しく、手に入れやすくするという「ネストのミッション」を大幅に強化できると説明している。
グーグルの広報担当者によると、効率改善を目的とした統合ではないため、ネストの役割が大きく減ることはなく、オフィスも当面はこれまで通り別々になる。両部門はすでにハード開発で協力を始めており、2017年はネストの施設でグーグルのスピーカーの音響試験を行った。
グーグルが14年に32億ドルで買収したネストは、15年の親会社アルファベット設立に伴い単独事業として業務展開してきたが、アルファベットは過去3年間、ネストの買収に関する減損費を計上しておらず、16年にはネストの売却を検討したこともある。
ただ、ネストはアルファベットのアザーベッツ(その他の事業)分野の稼ぎ頭 で、17年は12億ドルを売り上げた。ネスト以外のアザーベッツで売上高の大きい事業には、インターネット・サービスのアクセス(Access)やライフサイエンス 部門のベリリー(Verily)がある。 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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