パソコン時代、正式に終焉か

 「ポストPC時代」と言われて久しい。携行型情報端末の普及によって、パソコンの販売数と利用が鈍化した傾向を示す言葉だが、それでも、メモリー・チップの消費量ではパソコンが常に過半数を上回っていた。しかし、オールシングスディー誌(AllThingsD.com)によると、IHSの調査結果によって、パソコン時代が正式に終焉を迎えたことが統計として明確な事実となった。

▽パソコンのDRAM占有率、49%に低下

 市場調査会社IHS(旧アイサプライ)によると、2012年第2四半期にパソコンによって消費されたDRAMの割合は全体の49%を占め、史上初めて過半数を割った。同占有率は第1四半期には50.2%だった。

 2008年以来、デスクトップとラップトップに搭載されるDRAMは、DRAM全体の55%近くを占めてきたが、ここ1年弱の間にその占有率低下が一気に進行した。

 1980年代からDRAMの過半数を消費してきたパソコンのDRAM消費量占有率が過半数を割ったことは、現代の技術業界において、特筆すべき動向と… 続きを読む

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る