米国で最も人気がある電気自動車(EV)ブランドはテスラで、中でも量産が始まった大衆価格の「モデル3」が最も好まれている。しかし世界規模で見ると、今も日産「リーフ」がEV販売の首位を独走中だ。
フューチャーカーによると、IHSマークイットの統計では「モデル3」の米販売台数は累計19万台を超え、最新四半期は米EV市場の67%を占めた。EVメーカーがこれほど高いシェアを記録したのは初めてで、GMの「シボレー・ボルト」、日産「リーフ」を合わせてもモデル3には及ばない。
それでも、世界市場ではテスラは「リーフ」に追いついていない。その主な理由の1つが工場の数だ。日産は日本、英国、米テネシー州と世界3カ所で「リーフ」を製造している。しかも日本で売られている「リーフ」は米国向けとは仕様が違い、各市場に合わせた仕様の「リーフ」は有用なだけでなく、価格を下げることにも成功している。「リーフ」は3万885ドルからだが、「モデル3」は4万190ドルからとなっている。
テスラは19年末までに40万台の販売を目標としているが、1~3月期時点で15万8375台だったのに対し、日産「リーフ」は19年の早い段階で40万台を突破した。「モデル3」がその数字に追いつくまでに相当な時間を要すると考えられる。
https://www.futurecar.com/3484/Tesla-May-Be-Popular-in-the-U-S–But-Nissans-Leaf-Is-Still-the-Global-EV-King (U.S. Frontline News, Inc.社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2023年1月31日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス, 自動車関連
加州、ゼロ排ガス交通インフラ整備に29億ドル
-
デルタ航空、機内ワイファイ・サービスを2月から無料化 ~ 競争力強化に注力、高単価客の獲得に照準
-
2023年1月26日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
小売大手ら、2023年に食品廃棄削減に注力 ~ カギは「逆物流」技術、追跡と分析で廃棄回避を強化
-
2023年1月23日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス, 自動車関連
自動車分野の技術革新、実用化には時間が必要
-
2023年1月18日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
機械学習の普及をさらにあと押しする潮流 ~ AWSの人工知能責任者、6大要因および傾向を特定
-
2023年1月16日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 環境ビジネス, 米国ビジネス
仕事や暮らしに革新をもたらすデジタル・ツインの活用法 ~ フォーブス誌、専門家15人の見方を紹介
-
2023年1月12日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
ウォルマート、ロブロックスと提携しメタヴァースに参入 ~ Z世代向けに仮想空間体験を提供へ
-
小売店、オンライン注文処理もこなす実店舗が増加
-
2023年1月5日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス, 自動車関連
電気自動車、大衆市場に食い込めるか
-
米年末商戦の小売売上高、7.6%増を記録 ~ インフレにもかかわらず予想以上に成長